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定年を迎えれば皆『終わった人』?

東大卒のエリート行員が、出世街道を外れて関連会社に出向。
結局返り咲きとはならずにそのまま定年を迎えて鬱屈とした気持ちを抱えたまま職場を去る。

2015年に刊行された内館牧子さんの『終わった人』(講談社)には、一流の道から外れてしまったサラリーマンの定年後の悲哀が描かれています。
同作は2018年には舘ひろしさん主演で映画化もされ、話題になったので、視聴していた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

主人公の名は田代宗介。
彼は定年を迎えた後も、仕事に未練を抱えていたために何か他のやりがいを探します。
しかし、再就職をしようにも高学歴や大手銀行出身というプライドが邪魔をして、なかなかうまくはいきません。
結局大学院を目指すことにするのですが、そこへ思わぬ話が舞い込んできて挑戦を決意します。ですがそうそう上手くいくはずもなく・・・。

映画はコメディ調で進むため、このお話を対岸の火事のように見ていた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、人生100年時代の現代においてとても他人事ではありません。
「高齢者雇用安定法」によって2025年4月から定年が60歳から65歳へ引き上げとなることが決まっていますが、仮に100歳まで生きると考えればその後の生活は35年も続きます。

定年間近、定年後にあなたは大きな決断を迫られることになるでしょう。
流れのままに『終わった人』を迎えるのか、はたまたそこから新たな一歩を踏み出すのか。
小説や映画をチェックすればきっとミドルシニアの方々は、ヒントを得られるはずです。

本作の主人公・田代を見ているとどうしても思わずにはいられないことがあります。
もう少しキャリアについて熟考する機会さえ持てていれば…
ユニキャリアの考えもきっと役に立ったはずです。
小説や映画をまだ知らない方も一度一緒に考えてみませんか?


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