映画など

お久しぶりです

まずはごあいさつから、お久しぶりです

元気にやっています。

福岡に引っ越してからもう半年が過ぎようとしています。転職活動の傍ら、パートナーと日々色んな体験をしているので、面白いことがあれば随時更新しようと思っていますが、なかなか取り組むことが出来ずにいました。

皆さん(?)は、さぞ私を心配しているだろうと思います。ちゃんと九州で生きているのか、ご飯を食べているのか、福岡に染まっちまったんじゃないか、青森のみちのくの心を忘れちまったんじゃないか、と。(みちのくの心ってなんだ)

私は青森にいた頃と全く変わりません。

こちらに来てからは何度か温泉に行ったりキャンプをしたりと九州の自然を満喫しているわけですが、(九州の温泉最高!!!!今度その記事も更新します!!!!フンガフンガ)

根っからインドアなので日々映画を観ている、そんな暮らしです。


ということで、私は何も変わらないよという近況報告も兼ねて、最近観た映画をズラーっと一気に並べていきたいと思い立ったのであります。


ファインディング・ドリー

ディズニーピクサー作品、ファインディング・ニモのスピンオフとして2016年に公開された映画「ファインディング・ドリー」

ファインディング・ニモを知らない人から見たら
「魚じゃあん!!!魚が泳いでるの観るだけデショ!!!」
と思う人もいるかもしれませんね!!!!違いますよ!!!!!!!!(食い気味に)

バス釣りをするので分かりますが、実は魚はとても感情豊かな動物なんです。さながら人間のようです。てかもうほぼ人間です。

ファインディング・ニモ。そもそもこれ人間界で言う障碍やハンデを持つ人の物語として有名ですよね。

ニモ(写真左のカクレクマノミ)がまだ卵の頃、子どもたちの孵化を待つ父マーリンと母コーラルはサンゴ礁に住んでいました。ですが幸せも束の間、天敵の魚に巣が見つかります。母コーラルと他の卵たちも、その魚に襲われ食べられてしまいます。ニモは唯一生き残ったものの、その時の衝撃によって体に障碍が残ってしまいました。
そのため、ニモのヒレは片方だけ小さく、ほかの魚よりも泳ぎが遅いのです。
ですがニモはその自分のヒレを「幸運のヒレ」と呼び、明るく元気に成長しました。

ドリー(写真真ん中の青いナンヨウハギ)はというと、忘れっぽいおとぼけキャラ。今さっきまで話していた内容をすっぽりと忘れて、突然別の話を始めるという面白い性格が特徴的。
しかしこれも短期記憶障害のせいといわれています。
1分ほど前の会話や行動の記憶が覚えられないのです。そのため、すぐに相手に聞き返したり、自分が言っていたことと全く別のことをするのでよく周りに驚かれたり、呆れられたりしています。

私も忘れっぽいところがあるので気持ちがよく分かります。悪気があって言ってるわけではないのに、ふざけてると思われて相手を怒らせたり失望させたりしてしまう。そんな自分の気持ちではどうにも出来ない障碍という物の辛さが、とてもリアルに描かれています。


そんな忘れっぽいはずのドリーですが、ひょんなきっかけで生き別れになった両親のことを思い出し、ニモとマーリンを連れて、大切な家族を探す大冒険に出かけます。記憶力にハンデのあるドリーですが、仲間の力を借りて、自分自身の秘めた力を発揮しながら頑張る姿にきっと誰もが胸を打たれるはずです。

家族愛が、また違った視点で楽しむことが出来る今作、
クリスマスに観る映画として、ぜひぜひファインディング・ドリーもラインナップに加えてみてはいかがでしょうか。

ピクサー作品は、意味深な1語や2語をタイトルにする特徴があります。そして必ずそのタイトルは、物語の表面的な特徴を捉えたものと、登場人物達の関係性を表した内容的なものと、いつも複数の意味を持たせています。

ファインディング・ニモでは「ニモを探す」というマーリン目線の意味でしたが、ファインディング・ドリーでは「ドリーが見つける」というドリー目線の意味になっているんじゃないかなと個人的には思っています。

どちらも同じファインディングですが、ドリーのほうはドリーの家族を見つけるというストーリーと、ドリーが自分自身の素晴らしさを見つける(知る)という2つの意味があるように思えます。


悪人伝

2つ目は韓国系アメリカ人俳優マ・ドンソク主演
2019年公開の韓国アクション・クライム映画「悪人伝」です。

さっきまでキュートでファニーなお魚ちゃん達を見ていたのにいきなり強面のガチムチイケイケおじさんが出てきて驚いたことでしょう。無理もありません。

けじめをつける=死の構図をこれでもかと言うくらい派手に見せつける韓国ヤクザの世界。冒頭から「力こそパワー」といった哲学とマ・ドンソクの迫力が画面を飛び出してくるようです。もう覇気がすごいです。


ヤクザのボス主人公ドンス(マ・ドンソク)は、1人で夜道に運転していたところを何者かに襲われ重症を負う。一方もう1人の主人公で、連続殺人事件の犯人を追う熱血刑事テソクは、ドンスの一件が連続殺人鬼の犯行であると確信する。連続殺人鬼を捕まえるという利害が一致し、ヤクザのボスと刑事が協力して捜査することに。

ダークヒーロー物と思うなかれ。ダークヒーローとはあくまで善人が悪人のフリをしているだけですよ。

これは本当に悪人です。ドンスは目的のためなら手段を選ばない、として業界に名を轟かせています。ですが流石にそんな手段ある?みたいなやり方を切り札として出してくるので最後の最後まで面白いです。
ガリレオのような緻密な科学捜査やコナンのような物凄いアクションシーンなどは無く、至ってシンプルな逃走劇かなと思いますが、「力こそパワー」なので物足りなさは感じませんでした。むしろ後半になるとドンスが恐ろしいので、犯人逃げろ!という気持ちになった自分がいました。

ハートフルな映画だけじゃつまらない!という方は、ぜひぜひクリスマスのラインナップに加えてください。


メッセージ

最後は2016年公開のエイミー・アダムス主演、アメリカ製作のSF映画「メッセージ」です。

ある日、世界各地に突如として巨大な地球外生命体「ヘプタポッド」が飛来します。画像右側の、縦に伸びた楕円形の物体です。クソでかいばかうけ(お菓子)ではありません。
エイミー・アダムス演じる言語学者ルイーズは豊富な知識と経験を買われ、米軍調査チームに徴収されます。同じくチームに加わった物理学者イアン(ジェレミー・レナー)と共に、UMAの地球来訪の目的を探るべく、その巨大な物体の内部へ突入します。

この映画、ストーリーを説明しすぎるとネタバレに繋がってしまう恐れがありますので、あらすじはここまでにしておきます。


ぶっちゃけSF映画でここまで泣いたのはインターステラー以来でした。インターステラーよりも泣きました。

とてもオススメしたいので、ざっくりとしたおもしろポイントだけご紹介させてください。

この映画のキーワードは「時間」です。

私は「時間」と聞くと、よくあるループ物だ!インセプションだ!テネットだ!メメントだ!と単純に考えてしまうのですが(全部クリノー作品)

考えるべきは時間という概念の存在、そのものについてです。

時間とは?目には見えない流れていくもの?
宇宙では違います。あくまで時間は、地球に住む我々が享受する「経過」という自然現象の概念であり、物事の基準でもあり、制約でもあります。「18時に待ち合わせね!」とか、「去年はダメだったけど今年は5キロ痩せるぞ!」など、我々は時間という軸の上で何が起きたか何が起きなかったかを把握し、記憶しています。時間があるからこそ、過去と現在そして未来の物事をコントロール出来ているのです。

では時間がなければ?

時間が無い世界を理解しようにも、全く想像のしようがありませんが、頑張ってください。

時間という当たり前の存在を消し去ることで、人間はもしかしたら、ある種の制約から解き放たれ永遠の現在を獲得出来るかもしれないのです。
この映画はそんな未知の体験をさせてくれます。難しすぎて言葉で説明することが出来ません。
とにかくみ、観てくれ.... と思うばかりです。(観てくれ...)

スケールの大きい話のようですが、心を優しく手のひらで包み込んでくれるような、素朴にじーんとさせてくれる映画です。クリスマス映画のラインナップに加えることをおすすめします。


さて、いかがでしたか?

まだまだ書きたい映画はたくさんありますが、今回はこの3つを選びました。クリスマスに待ってこいだと思いますねえ!


長々となってしまいましたが、映画紹介をかねて、また投稿ができて嬉しく思います。
引き続き、九州のことも書けたらいいなと思います。


ではでは また。

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