車いす選手と飛行機に乗って大会に行ってきました。
車いすで飛行機に乗る
今年の夏に行われた、全日本車いすフェンシング選手権に、クラブから選手2名が参加しました。
7月29日、猛暑の東京へ出発。
私も選手のサポート兼応援で、選手2名、コーチ1名と一緒に出発しました。
まずは空港で搭乗手続き。
フェンシング用具はもちろん預けます。剣は長さもありますしね。
車いすも個人所有のものは、荷物として預けると初めて知りました。
個人の車いすから、狭い機内を移動できる機内移動専用の車いすに乗り換えます。
乗り込みは優先搭乗で早めに機内に着席。
1時間後、到着地羽田に着いたら専用車いすを持って迎えに来てくれます。
荷物受け取りの場所まで専用車いすで移動し、預けていた車いすに移乗します。あとは他の荷物もピックアップして、空港を後に。
空港内の移動時は、専用車いすは自走ができないので介助が必要です。おひとりの時には空港スタッフが介助してくれるようです。
羽田空港到着後は、道産子の私たちにとって、長さとそこそこ重いフェンシング用具を持って、車いすで都内を移動するのは、ハードルが高い。
出発前の準備の段階で予約しておいた大型タクシーで、宿泊ホテルまでゆったり移動しました。
目的地のホテルに到着。
荷物の整理もそこそこに、みんなで決起大会?
ホテルから徒歩で移動できる場所の焼肉屋さんへ。
先に到着していたもう一人のコーチが、車いすOKのお店を予約しておいてくれました。
全日本車いすフェンシング選手権
7月30日 会場は東京都の赤羽体育館。
開会式の後、17名の選手でプール戦開始。その成績でトーナメントの組み合わせが決まります。
出場選手のなかには、世界で戦う日本代表選手も数名いらっしゃり、旭川の選手も果敢に攻めていました。
出発前、選手に目標を聞くと『爪あとを残す』でした。
結果は、ダンディ選手5位 キャプテン8位。
しっかりと爪あとを残してきました。
私にできること
大会中、サポート隊の私がしたことは、個人の車いすから試合用車いすへの移乗介助と足の固定が主な内容でした。
いつも練習で使用している車いすと違うので、しっかり固定するためにタオルを入れるなど工夫が必要でした。
他のコーチはもっと技術的な部分での指導・サポートをされてました。
今回、全日本大会がおこなわれましたが、そもそも車いすフェンシングの試合が少なく、北海道内での大会は1つのみ。
道外への試合にも飛行機にのる物理的な問題や金銭的な問題などもあり、簡単に試合に参加できません。
試合があると目標にもつながりますが、次の試合は来年になるため、なかなか目標設定やモチベーションの維持が難しいと選手たちは話しています。
大会が増えると選手のモチベーションもあがり、大会があることでその周辺も盛り上がり、少しずつ知名度も上がって車いすフェンシングも広まり、そうなると選手も増えて活気がでてくるのかなと思います。
今回、全国から選手があつまり大会運営も大変なご苦労があったと思います。今後、私たちの地域でも小さな大会を繰り返していけるように努力していくことが必要なのかと考えています。
いただいたサポートは、車いすフェンシングの活動費に使わせていただきます。