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他との比較をやめてみる
他との比較をやめてみる
大空に東西の区別がないのに、人びとは東西の区別をつけ、東だ西だと執着する。
数はもともと、1から無限の数まで、それぞれが完全な数であり、量には多少という区別はないのだが、人びとは欲の心で計り、多少の区別をつける。
もともと生もなければ滅もないのに、生死の区別を見、また人間の行為それ自体には善もなければ悪もないのに、善悪の対立を見るのが、人びとの偏見である。
仏はこの偏見を離れて、世の中は空に浮かぶ雲のような、また幻のようなもので、捨てるも取るも、みなむなしいことであると見、心の計らいを離れている。 (『華厳経』)
私たちは、「○か×か」「有るか無いか」「善いか悪いか」など、2つの相対するものを想定し、判断を下しがちです。しかし、現実にある問題の多くは、そう簡単に割り切れるものではありません。それ故、間違った結論を導いたり、誤った行動に走ったりすることが少なくありません。
大空には東西の区別などないのに、大地に住む私たちは、東ではこうだ西ではこうだと言い争ったり、今、与えられている量で十分なのだと理解できず、他と比較して、多いとか少ないとか判断して喜んだり悲しんだりしてしまいます。
お釈迦様は、そもそも区別や対立などというものは存在しないのだから、そのようなものの見方から離れることが大切なのだと説かれます。
「私だけが歩むことのできる
私の人生」
他との比較をちょっとやめて、今ある自分を見つめ、その中の幸せに感謝できたならば、きっと心豊かに生きることができるのだと思います。
最後までお読みいただき
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