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つらいことが多いのは感謝をしないからだ

                       №176
2023.05.01
                      17歳のときに、滋賀県の米原というところで田おこしから田植えまで行ってきなさいということで、ご奉仕に参ったことがあります。
一カ月たって、実家に帰らせていただいたんです。
大先輩の末廣木魚さんに、満身創痍で手がマメだらけで、ヒョウソウまでおこして帰ってきたということを一気に語ったんですね。
私のマメを見て、「石川さん、そのマメは食えんな」と。そして最後に「これからな、あんた長い人生、修行生活をしていかなきゃならない。つらいこともたくさんあるだろうと思うけれども、今のおまえの生き方は、道を誤る」 とおっしゃいました。
「慣れない百姓をしてきて、おまえ、それしか言えないのか」
「はい、それしか私はわかりません」
「うん。慣れない百姓をして、たくさんのマメを作って、ヒョウソウまでした苦労、そこで終わっちゃいけない。初めて、お百姓さんのご苦労、一粒の米のもったいなさ、皆さんのおかげで生かしていただいているんだなという、大自然をはじめとするさまざまな人のご苦労があって、一粒のお米をいただいている。その感謝がわからなかったら、おまえはつらいだけの人生で終わってしまうぞ」
それが、私が最初に先輩からいただいたおしかりと、導きでした。
「つらいことが多いのは、感謝をしないからだ」
大事なことは、つらいことよりも感謝を学ぶことではないでしょうか。
(石川洋『やるなら決めよ 決めたら迷うな』勉誠出版から抄録しました)

現れる事象に色はありません。色をつけているのは自分自身です。
つらい、苦しい、悲しいと感じる人もいれば、喜びや感謝として受け止める人もいます。
「つらい」「いやだ」と愚痴や泣き言だらけの人生にするのか、
「おかげさま」「ありがとう」と感謝で人生を送るのか。

「つらいことが多いのは、感謝をしないからだ」
この言葉を胸に留めていきたいと思います。
     
   最後までお読みいただき
     ありがとうございます

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