才能ある人達だけが嵌っている音響派シンセポップ
56歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第2弾!
「Hats」 THE BLUE NILE
1989年発売
本日紹介するのはスコットランドのグラスゴー出身の三人組バンド。
ボーカル&ギターのポール・ブキャナンを中心に、ベースとキーボードという変則ユニットです。
今作は二枚目なんですが、40年以上の活動で四枚しかアルバムを出さなかった謎のユニットなんです。
四枚すべて購入しましたが、やはりこのセカンドが一番好きかな?
ジャンル分けが難しい音楽で、一部ではアダルト・コンテンポラリー音響派シンセポップ何て呼ばれています。
これが正しいのかどうかは分からんけど、確かに大人の音楽で、シンセを活かした音響派なのは間違いないです(笑)
逆にジャンル分けが難しいというのがオリジナリティーがあるという事でしょう。
端的に言うと荘厳でたゆたう様にゆっくり流れていく音楽です(伝わりずらいか?)
なのでチャートとかでブレイクする音楽ではないので、知る人ぞ知るのバンドとなります。
でもロッド・スチュワートやアニー・レノックスがアルバムでカバーしたり、多くのミュージィシャン達がブルーナイルをリスペクトしています。
日本でも宇多田ヒカルがブログで、絶賛してたそうです。
そして私の大好きなカナダの奇才映画監督グザビエ・ドランが(私はロランス)という名作で、今作に入っている(Let's go out tonaight)をテーマ曲にも使っています。
この様に一般的には余り知られてないですが、才人達には物凄く尊敬されているユニットです。
残念ながら四枚でだけで解散。
ポール・ブキャナンはソロを一枚だけ出しています。
一度聞くだけだと良さがわかりづらいけど、嵌ると何度も聞きたくなる大河を流れる水の揺らぎの様な音楽です。
皆様には多くのミュージィシャン達がカバーしているこの曲を。