ブルースではなくブルーズ、しかもコテコテ
55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第73弾!
「DEEP IN THE BLUES」 ジェームス・コットン
1996年発売
ブルースと言えば、ロバートジョンソンを代表に、初期の偉人たちが沢山居ます。
その中で私がお気に入りはこのシリーズで既に紹介済みのマディー・ウォーターズです。
マディーのバンドのハーモニカと言えばリトル・ウォルターが有名ですが、リトル・ウォルター亡きあとに加入したのが、本日紹介するジェームス・コットンです。
今作は、ボーカル&ハーモニカのジェームスと、ジョー・ルイス・ウォーカー(G) ディヴ・マックスウェル(P) チャーリー・ヘイデン(B)という最小メンバーで録音された一枚。
曲ごとにギターだけ、ピアノだけ、ベースだけというシンプルなアレンジ。
それがジェームスの唄とハーモニカを際立たせます。
正にタイトル通りDEEPなブルーズアルバムとなっています。
日本ではブルースと呼ばれ、音楽ジャンル分けだけでなく、昭和の哀しげな歌を〇〇のブールスというタイトルが多くつけられました(伊勢佐木町ブルースとか、別れのブルースとか)。
でも本家はブルーズと呼ぶのが正解。
今作はど真ん中・ど直球のコテコテなブルーズアルバムです。
一聴すると飽きそうなんだけど、聞けば聞くほど旨味が出てきます。
シンプルだけど聞いているとドンドン引き込まれる名盤だと思います。
こればっかりが小手先のテクニックではできない円熟の世界。
皆様にはピアノとベースのシンプルなアレンジのこの曲を