名盤なのにBCMの終焉になってしまったアルバム
55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第31弾!
「Don’t Let Love Slip Away」 FREDDIE JACKSON
1988年の発売です。
このアルバムが出た頃日本は所謂バブルと呼ばれる好景気時代でした。
なので流行る曲も俗物主義的(笑)というか、オシャレで華やかだった気がします。
特に黒人音楽は泥臭い音楽から、BCMへと変化し、愛の歌を唄うシンガーが花盛りでした。
当然色んなシンガーをつまみ食いする様に聞いてましたが、どっぷりアルバムで嵌ったのはこの一枚です。
フレディー・ジャクソンはこれが三枚目で、既にファーストアルバムからはソウルのスタンダードになる(Rock Me Tonight)が大ヒットしてます。
デビュー作もセカンドも売れて、勝負どころの三枚目で歴史的名盤を出してきました。
全編通してスウィートでオシャレで華やか。
そして打ち込みと生音を上手くミックスさせたアレンジも最高です。
何よりも楽曲が総て良い!
フレディーの甘い声も聞き心地最高です。
もっと評価されていい一枚だと思うんですが、このアルバムが出た前年にキース・スウットが(Make It Last Forever)という問題作を出すんです。
プロデュースしたのがテディー・ライリー。
好きな人ならピンときますね。
そうです90年代にジャム&ルイス ベイビー・フェイスと共に、NJS(ニュー・ジャック・スゥイング)というジャンルを大ヒットさせた人物です。
キースのファーストは、NJSの元祖と言われ大ヒットし、この後ブラックミュージックの業界はNJS一色になっていってしまいます。
ボビー・ブラウンの登場が頂点で、黒人音楽はダンスがセットになって行きます。
なのでフレディー含め。BCMやスウィートSOUL系のシンガー達は影が薄くなってしまうんです。
今聞いても蕩けるようなアルバム。
皆様には大好きなオープニング曲のLIVEバージョンを。