漆黒の歌姫に一筋の光をもたらしたプロデューサー
57歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介(R)第93弾!
「タウン・ガール・ブルー」 浜田真理子
2018年発日
本日紹介するのは孤高のピアノ弾きでありSSWの浜田真理子。
初めて聞いたのは1998年のデビュー作(Mariko)。
ピアノ一本でダークな世界を歌い上げ、殆どの曲は英語で、インディーズ的発売にも関わらず全国で話題になりました。
彼女の歌声とピアノだけ。
そして全体的に暗めの歌ばかり。
ある意味衝撃的なデビュー作でした。
その後も地道に活動を続け、アルバムも多数出してるのですが、如何せんデビュー作同様暗い。
まーそこが好きな人には堪らないんでしょうが、アルバム一枚通して聞くとしんどい時が多々ありました。
そこで登場するのが、久保田麻琴という男。
サンディー&サンセッツや夕焼け楽団で活動した後、世界の音楽をベースにしたワールドなアルバムを作り続けて来た奇才。
このnoteでもバリ音楽編は紹介済みです。
一見交わらない様な二人なんで興味津々で直ぐにGETしたんです(殆どは久保田さんに対する興味でしたが)。
聞いて驚きました。
基本デビュー作と路線は同じなんだけど、ピアノだけでなく最少楽器のバンド演奏が入る事で、平面が多面的になり、飽きずに最後まで聞けます。
そして漆黒の闇の様だった音に、一筋の光が差し込む様に、曲によっては仄かな色合いが浮かびます。
それによってアルバムに深みと幅が出来た感じです。
オリジナルに加えジャズのスタンダードやあがた森魚のカバーもあります。
正直これはホント名盤だと思います。
日本人には中々作れない様なアルバムではないかと思います。
決してシングルになる様な曲はないけど、アルバム全体で本領を発揮する一枚です。
もっと多くに人に聞いて貰いたいです。
先日地元の小さな箱で、浜田さんのLIVEを観る機会があり、二次会もご一緒出来ました。
普段は明るい楽しい方です(笑)
皆様にはダイジェストがあがってましたのでUPしておきます。
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