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ROCK以上、JAZZ未満の傑作

55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第84弾!

「Scar」 ジョー・ヘンリー

2001年発売

ジョー・ヘンリーと言う名前を聞いたことがある人はソコソコ居るのではないでしょうか?

自身のアルバムも売れてるし、もう一つの顔であるプロデューサーとしても、有名アーティストを多数手がけています。

一例をあげると、エルビス・コステロ アラン・トゥーサン ベティ・ラベット モーズ・アリソン ボニー・レィエットなど。

ベテラン再生工場と呼ばれ、晩年のベテランの復活に素晴らしい仕事をしたプロデューサーとして有名です。

SSWだったジョーが、プロデューサーとしての才能を開花させる切っ掛けになったのが今作です。

今作をプロデュースしたのが、天才クレイグ・ストリート。

このnoteでもカサンドラ・ウィルソンの歴史的名盤を紹介した時にもクレイグの手腕の凄さを書きました。

今作もクレイグの人脈と手腕が最大限に発揮された名盤だと思ってます。

参加メンバーはデビッド・ピルチ(B) マーク・リーボ(G)、JAZZ畑からブラッド・メルドー(P)、そして何とオーネット・コールマン(SAX)も参加しています。

加えてクレイグが(Bitter)という、これまた名盤を手掛けたミッシェル・ンデゲオチェロ(B)まで参加してます(このアルバムについてはまた)。

奇才ミュージィシャン大集合です!

なのでROCKアルバム扱いながら、JAZZや色んな要素を感じるジャンル分け不可の内容です。

この辺りもカサンドラのアルバムと似た感じの聞き触りです。

またトム・ウェィツのアルバムメンバーも多く参加しているので、アイルランド時代のトムのアルバムの香りもします。

今作以前のジョーは、オルタナ・カントリー色強かったけど、一気にイメージが変わりました。

この後のアルバムは自身でプロデュースし、どれも名盤となって行きますが、やはり今作がターニングポイントになったのは間違いないです。

クレイグの遺伝子は確実に音楽界に継承されていますね。

本と素晴らしいアルバムなので、ぜひ皆様に聞いて貰いたいです。

皆様にはトム・ウェィツ色の強い一曲を。


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