ローリング・ストーンズの名前のもと
55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第17弾
先日紹介したボビー・コールドウェルが亡くなるという訃報のもと紹介するのはコチラ。
「the best of MUDDY WATERS」 マディ・ウォーターズ
1958年に発売され1986年にCD化されました。
ベストなんてタイトルついてますが、実質はこのアルバムがファーストアルバムです。
私のブルース音楽との本格的出会いは、1986年に観た映画(クロスロード/ウオルター・ヒル監督)。
クラッシックギターの名手である主人公の青年がブルースに目覚め、伝説的ハーモニカ吹きの老人とクロスロードを目指す物語。
タイトルにもなったクロスロードはロバート・ジョンソンが若き頃悪魔に魂を売ってブルースのテクニックを身につけたという伝説的場所です。
この映画に感銘を受け、ブルース好きの友人に何枚かブールスの名盤を借りたのが初めての経験。
先述したロバート・ジョンソンやジョン・リー・フッカーに並んであったのがこのマディーのファースト。
あの当時音楽的知識も経験も少なかったので、ブルースはどれを聞いても同じ様にしか聞こえなかったんだよな~。
そんな中マディーの作品だけは他とは全く違う感じに聞こえたんです。
後に分かるんですが、それはベーシストでもあり作曲家のウィリー・ディクソンの才能のお陰。
彼の作る曲は従来のブルースの枠を超えて素晴らしい曲が多かったです。
世界中のミュージィシャンも同様に感じたようで、今や伝説的長寿バンドのローリング・ストーンズのバンド名も、このアルバムの一曲(ROLLIN’ STONE)からとられているのも有名ですね。
この時代のマディーが存続したチェスレコードの内情を描いた2009年の映画(キャデディラック・レコード)も滅茶苦茶面白いのでぜひご覧ください。
皆様に一曲目のこの名曲を。