秒で億を稼いだエポックメーキング作品
55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第87弾!
「Come away with me」 ノラ・ジョーンズ
2002年発売
本日紹介するのは、もう説明の要らない世界的大ヒットアルバム。
何と2700万枚以上売れたそうです(2016年調査)。
当然JAZZ アルバムと言うジャンルでは世界一です。
なので紹介する必要ないかな~と思ったんですが、他のアーティストを紹介する上で、ノラ・ジョーンズは色んな基準となる存在なので、やはり紹介せざるを得ないと思いました。
私がノラの存在を知ったのは一般の方々より早かったと思います(自慢?笑)
JAMブームで聞いていたギターリストであるチャーリー・ハンターの2001年発売の(Songs From the Analog Playground)というアルバム。
勿論チャーリーのプレイを聞くために買ったんですが。、その中で二曲ニックドレイクの(Day Is Done)と、ロキシーミュージックの(More Than This)のカバーを女性が唄っていたんです。
余りにも印象的で素晴らしい声だったので直ぐにクレジットを確認したのですが、ノラ・ジョーンズという名前を聞いたことがなく、一体何者なんだ?と思ってました。
当然ネットにも雑誌にも情報がなく、周りの音楽好きに、絶対このボーカルは売れるよ!
とひとしきり言ってのです。
モヤモヤが残ったまま1年後にこのアルバムが出ました。
速攻でGETして直ぐに聞いた瞬間、これは歴史的名盤じゃないか?と感じました。
でもここまで売れるとは全く想像しなかった!
あれよあれよと言う間に、JAZZフアン以外も聞き出し、挙句は普段音楽を聞かない人にまで飛び火してました。
この時期オシャレなカフェや洋服屋に行くと、必ず流れてました。
果ては私が通う歯医者まで流れてました(笑)
プロデューサーは二人。
一人はもう何度も書いているクレイグ・ストリート。
この名前があったら名盤間違いないです。
何故か三曲のみのプロデュースでした。
でももう一人も凄いプロデューサーです。
アリフ・マーディンという存在。
アレサ・フランクリンやチャカ・カーンなどの大御所のアルバムを作り上げて来た歴史的人物。
このnoteでもアリフのプロデュースしてきた名盤を二枚紹介してきました。
名プロデューサー二人が作り上げた一枚。
ブルーノートの気合いの入れようをヒシヒシと感じます。
このアルバムに関しては総てクレイグがしなくて正解だったと感じます。
クレイグがするともう少しマニア寄りの内容になった気がします。
ケヴィン・ブライド(G)やブライアン・ブレイド(P)などの素晴らしいバックメンバーに加えて、ジェシー・ハリス(Ag)やリー・アレクサンダー(B)などの、気心知れた友人達。
周りが物凄い期待をかけてますが、ノラ自身は自然体で淡々と唄っている感じがこのアルバム全体の空気感を作り上げています。
間違いなくこのアルバムの登場以降の音楽業界は何かが変わりました。
オーガニック系というジャンルが生まれ、似た様なシンガーが雨後の筍の様に登場しました。
そういう意味ではエポックメイキング的一枚だと言っても過言ではないとも居ます。
全曲上がってましたので、皆様に。