モノトーンの音にカラフルな原色をぶちまけた様な実験作
56歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介(R)第6弾!
「99.9F」 Suzanne Vega
1992年発売
本日紹介するのはSSWとして大ブレイクしたスザンヌ・ヴェガ。
1985年にデビューし、1987年に出たセカンドアルバム(Solitude Standing」が大ヒットしました。
タイトル通り(孤独)をテーマにしたシンプルで静かな楽曲は、不思議と耳に残る美メロ達でした。
私にとっても、アカペラで唄われるオープニングの(Tom's diner)は衝撃的な一曲でした。
当然その後もフォーキーなアルバムが続くのですが、今作で激変するんです。
プロデュースをしたのが、当時チャド・ブレイクと共に大ブレイクしていたミッチェル・フレーム。
初めて聞いた時は余りにもの変わりっぷりに驚きました。
それまでは静かでモノクロームの白黒写真の様なイメージだったのに、いきなりカラフルで機械的な混沌とした世界観に変わったイメージです。
これは賛否両論分かれる一枚だと直ぐに思った記憶が蘇ります。
私は大歓迎でハードローテーションで聞いた一枚。
ミッチエル・フレーム&チャド・ブレイクの人脈が参加し、斬新で未来的で心からワクワクしました。
当時大ヒットしていたロス・ロボスも参加しております。
この後も数枚同じ様なテイストのアルバムを出しましたが、その後はまたフォーキーな世界観へと戻っています。
皆様にはミッチエル・フレイムのアレンジ炸裂なこの曲を。