新宿の片隅からニューヨークのアンダーグラウンドまで
55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第80弾!
「SONGS」 SION
2000年発売
デビュー15周年を記念して企画されたカバーアルバムです。
今まで紹介してきたアーティストをみると、今作を紹介するのを驚かれるかもしれない。
当然私自身もリアルタイムの時にはそれ程聞いていない存在。
デビュー前には新宿でホームレスもやっていたという売りで、都会の孤独みたいなのをしゃがれた声で歌うロックの人というイメージ。
あの当時の私には自分が通る道の人じゃないと勝手に思ってましたが、周りにはファンが沢山居て、バンドでもカバーしている人が居たので曲は何曲か知っているだけの存在でした。
しかしこのアルバムは直ぐにGETしたんです。
何故かと言うとバックメンバーに惹かれたんです。
所謂洋楽の名曲のカバー集なんですが、録音を東京とN.Yでしています。
東京は松田文のギターを中心として、ベース井上富雄(元ルースターズ)やkeyの細海(ヒートウェーブ)などのセッション。
そしてN.Yはあの当時嵌っていたN.Yのアンダーグラウンドで活躍しているニッティング・ファクトリー系メンバーなんです!
グレッグ・コーエン(B) J.Tルイス(G) ジョン・メデンスキー(key)そして、このnoteでも先日紹介したマーク・リーボ(G)。
カバーした楽曲はこんな感じで、カッコ内は元曲です。
1.MAYBE (ディヴ・メンソン)
2.IRISH LULLABY (ビング・クロスビー)
3.DANCE ME TO THE END OF LOVE (レナード・コーエン)
4.A SONG FOR YOU (レオン・ラッセル)
5.ガラスの乗客/THE PASSENGER (イギー・ポップ)
6.夢の島/SAIL AWAY (ランディー・ニューマン)
7.MORNING HAS BROKEN (キャット・スティーブンス)
8.タクシー/MAGNOLIA (J.Jケイル)
9.早く来い/THAT'S ALL I WANT FROM YOU (ニーナ・シモン)
10.OVER THE RAINBOW (ジュディー・ガードランド)
名曲揃いですね!
日本語訳を全曲シオンがしているのですが、訳というより意訳です。
なので原曲の通りでは無く、シオンが曲から感じるイメージを言葉に代えたという感じです。
初めはバックメンバーに惹かれて興味を持ったんですが、シオンの唄本当に素晴らしいんです。
嗄れ声もマッチしていて、聞き込んでしまいます。
日本人の洋楽カバーアルバムと言うと、忌野清志郎率いるRCサクセションの出した問題作(カバーズ)が有名だけど、それに匹敵する位の傑作です。
私同様シオンというアーティストに偏見ある方や興味の無い方にこそ聞いて貰いたい今作です。
YouTubeには二曲しか上がってないです。
NYセッションの曲聞かせたかったけど無いので、ギターとシオンの唄だけのシンプルなカバーを皆様に。
グッとくること間違いないです。
記事UPした後にニューヨークセッションの動画見つけました!
凄く良いのでUPします。
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