ブラジルのアンビエントミュージックにノイズを忍ばせて
55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第74弾!
「Prize」 アート・リンゼイ
私にしてはちょっと珍しい選出。
アート・リンゼイと言えば、DNAやラウンジ・リザーズでアバンギャルドでノイジーなギターを弾く神経質そうな人物。
音楽的ジャンルとしては私がスルーしてきた分野何ですが、この時代のアートは少し違います。
何故かと言うとブラジル音楽がベースだからです。
後に知ったんですがアートは子供の頃ブラジルで育ったそうです。
なので音楽のベースとして、サンバやボサノバが普通にあったそうです。
今作の二枚前のアルバムであるブライアン・イーノやヴィニシウス・カントゥアリアが参加した(曖昧な存在)から、ブラジル音楽+ノイズという試みを始めましたが、今作がその完成形だと思います。
斬新で、ブラジル音楽の新しい風を感じさせてくれました。
この後どっぷりブラジルの新鋭音楽に私が嵌る切っ掛けになった一枚でもあります。
浮遊感とソリッドなノイズギターが混同するのですが、全然合わないと思う二つが不思議と違和感なく溶け込み、聞き心地の良い音となってます。
何処か寂寥感さえ感じさせる傑作だと思います。
あの当時ネオ・ボッサなんて呼ばれたりもしていました(笑)。
私同様アート・リンゼイに良い印象がない人にも聞いて貰いたい一枚です。
YouTubeにフルアルバム上がっていたので皆様に。
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