ザラザラの濁声が唄うコットンの様な聞き触りのカバー集
55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第61弾!
「organic」 ジョー・コッカー
1996年発売
ロック好きの人なら何の説明も要らないジョー・コッカー。
1969年にデビューして、70年代に大ブレイクした濁声が特徴のシンガー。
私のリアルタイムは1982年に観た映画(愛と青春の旅立ち)と言う映画のテーマ曲。
ジェニファー・ウォーンズと言う女性ボーカルとのデュエット曲でした。
映画もこの曲も大ヒットして、低迷していたジョーも息を吹き返しました。
そして更に彼を生き返らせたのが今作をプロデュースしたドン・ウオズ。
ドンはワズ・ノット・ワズというユニットでデビューし、その後プロデューサーとして大ブレイク!
果てはあのブルーノートの社長にまで上り詰めた才人です(ドンについてはまた詳しく書きます)
そんな才人がプロデュースした今作は、セルフカバー&カバー集となっています。
曲はこんな感じです
1.イン・トゥ・ザ・ミステック
2.バイ・バイ・ブラックバード
3.デルタ・レディ
4.ハート・フル・オブ・レイン
5.悲しき願い
6.メニー・リヴァーズ・トゥ・クロス
7.ロンサム・ブルー
8.セイル・アウェイ
9.ユー・アンド・アイ
10.ダーリン・ビー・ホーム・スーン
11.ディグニティ
12.黄昏の孤独
13.ユー・アー・ソー・ビューティフル
14.キャント・ファインド・マイ・ウェイ・ホーム
たっぷりの全14曲で(2.3.5.6.10.12.13.14)が、過去にジョーのアルバムに入っていた曲のセルフカバーとなっています。
その他、ヴァンモリソンやボブ・ディランやスティービー・ワンダーやランディー・ニューマン果ては、ジャズのスタンダードのカバーもあります。
どの曲もタイトル通り、何時もの激しいジョーでは無く、少ない音数でアンプラグドメインで作られています。
これが実に聞き心地が良いです。
これは確実にドン・ウォズの仕事の成果が出ています。
ハードなジョー好きには物足りないかもしれないけど、私はこの方が好きです。
当時擦り切れるくらい聞いていた一枚です。
皆様にはジミー・クリフの名曲のカバーを