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イルカのパルス音の様な音に包まれる

55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第90弾!

「Dolphins」 Soul Bossa Torio

2002年発売

ソウル・ボッサ・トリオと言う名前ですが、実際はゴンザレス鈴木と言う人物一人のユニット。

アルバム毎にテーマもメンバーも代えて制作をする不思議なユニットです。

このアルバムの前までは、クラブソウル系のアルバムばかりでしたが、今作でイメージをガラリと変えてきました。

恐らく理由は二つ。

一つはノラ・ジョーンズの登場で生まれたオーガニック系のブーム。

同時期何であくまでも私の勝手な推測ですが、ゴンザレスさん位の優れた音楽家は次に来る音の情報は絶対感じていたと思います。

そしてもう一つはアン・サリーという凄いボーカリストとの出会いだと思います。

医者と言う肩書を持ちながらも音楽活動をする稀有な存在。

そして圧倒的に透明感のある声質に、誰もが耳を傾けてしまいます。

彼女の歌声を活かすメンバー達は、坂田学(Dr) Yancy(Key) グレッグ・リー(B) 笹子重治(G) スティーヴ・サックス(SAX)という、凄腕メンバー達。

選曲も(Dolphins)というテーマに相応しい曲ばかり。

Light or a Feather(スタンリー・クラーク)

Naima(ジョン・コルトレーン)

Dolphin Dance(ハービー・ハンコック)

He Loves You(シーウインド)

加えてゴンザレス鈴木のオリジナル曲です。

海の底で聞く様な柔らかい音に包まれている感じになる名盤だと思います。

アルバムの凄さは当然ですが、アン・サリーというボーカルとの出会いも衝撃的でした。

この後の彼女の活躍はまた次回書きます。

詳細は抜きにして夏に聞くにはピッタリの一枚です。

YouTubeにはこの一曲しか無かったです。


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