カルマン症候群が故に生まれた奇跡のハイトーンボイス
55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第81弾!
「Holding Back The Years」 ジミー・スコット
1999年発売
恐らく1万枚位は人生でレーコド・CDは聞いてきたと思うけど、声だけで一発で嵌った人は数人しかいない。
本日紹介するジミー・スコットは、その中でも声の素晴らしさに圧倒され一瞬で恋に落ちたアーティストです。
1955年生まれで、子供の時カルマン症候群という病気になり体の成長も止まり、加えて変声期がなかったそうです。
故に驚異のハイトーンボイスとなり、そこに目を付けたレコード会社がリトル・ジミー・スコットという、今では考えられない障害を逆手にとった名前で1963年にデビューさせます。
それなりに活躍をしていたのですが、会社の契約の縛りが足かせとなり、70年代から20年ほど、掃除業など、一般の仕事をして芸能界から身を引いていました。
90年代に入り、ジミーの凄さが再認知され、要約再デビューしたという経緯がありました。
私が初めてジミーの声を聞いたのが、このnoteでも紹介した、デビッド・リンチ監督の大ヒットTVドラマ(ツイン・ピークス)でした。
もう歌声と立ち振る舞いに一瞬で惚れました!
そこからは怒涛の活躍となり、大好きなクレイグ・ストリート含め、凄いプロデューサー達とのレコード制作が続きます。
どのアルバムも素晴らしいだけど、一枚だけと言われると悩みに悩んで今作を紹介します。
他のアルバムとの最大の違いは、他が基本JAZZの曲がメインですが、今作は10曲中7曲が、70年代~90年代のロック&ポップスの点。
一部紹介するとタイトルのHoldig Back the Years(シンプリー・レッド) Nothing Camprares 2U(先日亡くなったばかりのシンニード・オコナー) Almost Blue(エルビス・コステロ) Jealous Guy(ジョン・レノン)などなど。
その他、エルトン・ジョンやボーイ・ジョージなど。
それでもジミーが唄えば、一瞬でジミーワールドに染めあげます。
残念ながらジミーは亡くなってしまいましたが、不遇な人生をあざ笑うかのような晩年の大活躍。
ぜひ皆様に聞いて貰いたい稀有なアーティストです。
皆様にはジョンレノンのカバーを。
泣けます。