君は生きたいんだろう。

例えばだ。君が亡くなることを哀しむ人がいないと自分で思っていると思う。
意外な人が泣く。
なんの関心も持たなかった知人の同級生がいたとする。

葬儀には出なかったが、部屋で独りで泣いていた。
地方で、同級生が自殺したと連絡を受けた少年時代の友人は、
寄せ書きも書かなかった事を後悔した。
真っ白な、ページに同級生たちが何か書いてくれる期待をしていた。

Aさんは、楽しそうに仲間同士、卒業式を祝う姿を後にした。
独りで、学校の門を振り返り、卒業証書を持ち、僕は青春を謳歌できなかったでも、、と俯きながら何度も時間を潰した自分を責めた。

それから、自分が同級生への伝えたい事があったことを思い出した。

それから夜道、そのAさんの死についてLINEを交わした、知人がいた。

医師を志して、夢を叶えた青年だった。
死とは、本来忘れてはいけない、救えなかった生命を医師になれば何度も出逢う。
癌の手術や、抗癌剤でやつれてゆく少年に、将来何になりたいか?夢は?と聞いたとき、

眼を輝かせ、医師になりたい。
その後、数ヶ月後、少年は病気のため亡くなった。
友人や親たちは千羽鶴を、少年の葬儀に持っていき、
頑張ったね。みんなで送り出した。

医師になったその青年はAさんの死を知ると、バカヤローと
涙を流した。

Aさんは、障害を持ち通院していたという。
Aさんの葬儀は、小規模で行われ家族葬だったとあとになって聞いた。
鬱病を発症しており、誰も来ないだろうと、Aさんは関わってほしくないと希望を遺書に書いていた。

人生って、長いようで短い。
あっと言う間に過ぎていた、周りは結婚をして、経済力を競い合い、世の中は過ぎてゆく。

あいつ死んでしまったか。
担任だった教師がイジメに参加していた事を懺悔したが、
何故か、虚しい気持ちだけが残り、夜空を観ていた。
老人になったら、会おうと思っていた。
しかし、死んでしまった。同級生たちが何故か、
Aさんの卒業アルバムを貸してほしいと言った。

集まった数人が、寄せ書きを書いた。

"生きていればいいことがあったはずだよ。"
"楽な人生を選んだな、バカヤロー"
"集まった数人だけど、寄せ書き書いたよ、ごめんな。"

独りで泣いているのは、一番強かった人だった。
6人は、LINEで同級生みんなに報告をした、、

あいつ死んだか。

夜空は、闇の中で月が何故か人生を語るようで、
楽な死はないと言いたそうだった。

あいつは死んだけど、
俺は、あんなやつ嫌いだ。

しまっておいた写真のアルバムの中、あいつの笑顔の写真が1枚だけあった。

破りちぎろうと思ったが手が震えた。


戦争は今、世界中で紛争を含め起きている。

自殺はいけない。

意外な人が泣き顔を部屋に篭り見せる。

人生って、何だっけ。
迷ったとき、忘れてはいけない。

君は独りで生きられない。
誰かが一人でも傍いてくれる、だから死ぬな。

戦争、イジメは他人事ではない。

僕は、パラリンピックを真面目に観る。
身体障害者、精神障害者、

若い頃は、やりたい事をすればいい、
日本でいきなり、戦争が起きるわけじゃない。

しかし、可能性は全く無いわけじゃない。

お前は弱い奴ために生きろ。
政治家は、少しだけ反省して、世の中を変えようとする。

他人事の若い頃は、かまって貰うことで精一杯。

でもかまって貰うことを止めるな。
友人を作れ、沢山じゃなくていいから。

数人で、時々はぐれても、
心の冬はこせる。

人生は、数人しか親友はできない。
裏切りもある。

経済力の競い合いだ。しかし、生命の削り合いではないはずだ。

ある友人の死が僕に語りかけた。

心の暖炉に薪をくべて、今日も、戦争へ出兵した人の気持ちになれと。

新学期、学校に通えなくなる子がいても、
責めてはいけない。

キミは、まだ間に合う。

堅い意志も持つ必要もない。

夜道、散歩をすれば、色んな景色が輝く。

素直に、キミは出来るんだ。
散歩に出かけようよ。気をつけて。



フィクションです。

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