年収1000万円で幸福度の上昇は止まるのか?
年収1000万円で幸福度の上昇は止まるのか?
◆ 年収と幸福度の関係を考える
お金は多ければ多いほど嬉しいものです。
しかし、「年収が1000万を越えると幸福度は上がらなくなる」という話を聞いたことがあるでしょう。
これは本当なのでしょうか?
◆ 年収1000万が幸福度の限界?
アメリカのペンシルベニア大学ウォートン校の研究。
この研究では、33,391人のアメリカ労働者を対象に、彼らの年収と幸福度を詳細に分析しました。
その結果、年収が1000万までは急速に幸福度が上がる一方、それ以上の収入では幸福度の上昇はわずかでした。
◆ 幸福度が上がらない理由
なぜ、年収が1000万を超えると幸福度の上昇が止まるのでしょうか?
それは、新しい体験やできることが限られてくるためです。
年収が増えることで選択肢が広がるのは確かですが、一定のラインを越えると、その選択肢の増え方が鈍化します。
つまり、「超お金持ち」になると、お金の使い道がなくなり、人生が大きく変化しなくなるため、幸福度は頭打ちになるのです。
◆ お金の持つ別の効果
それでも、お金があることで得られるメリットは無視できません。
研究によれば、年収が増えるほど否定的な感情が減り、肯定的な感情が増えることが確認されています。
たとえ幸福度の上昇がわずかであっても、お金が気分を向上させ、選択肢を増やしてくれることは間違いありません。
◆ 結論
お金で買える幸せには限界があるかもしれませんが、それでも稼げるだけ稼ぐ方が、人生の自由度を高めるためには有益です。
しかし、幸福はお金だけでは得られないことも覚えておくべきです。
自分にとっての幸せの形を見つけ、それを追求することが、最終的には豊かな人生につながるでしょう。
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参考文献
Experienced well-being rises with income, even above $75,000 per year
https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2016976118