地球温暖化によって野球のホームランが増産される
地球温暖化によって野球のホームランが増産される
ダートマス大学の研究
WBCで日本が活躍したのも記憶に新しい
そんな野球の魅力の一つといえば、ホームランだろう
特大のアーチを描くホームランは、ファンを歓喜させ、相手チームを絶望させる
一発逆転もあり、野球を楽しませてくれる
野球の醍醐味ホームランだが、どうやら地球温暖化の影響を受けているようだ
1962年から2019年のメジャーリーグの11万4417試合のホームランとその日の最高気温を調べた
空気には密度があり、空気中の分子の数によって密が決まる
だが、密度は気温が高くなると低くなる
密度が低くなるということは、空気中の分子の数が減る
つまり、空気抵抗が少なくなる
空気抵抗が少なくなれば、飛んでいるボールのスピードが減衰しにくくなる
そのため、ボールがより遠くに飛ぶと考えられる
分析の結果、気温が高くなるとホームランが増えることが判明した
最高気温が1℃上昇すると、ホームランの数が1.96%増える
試算によると、このまま地球温暖化が進むと、2050年には年間のホームラン数が192本増え、2100年には467本増える
将来、ホームランの価値が激減していることだろう
とはいえ、この結果は屋根のない球場で行った場合だ
気温の影響を直接受けるので、空気抵抗にも変化が出た
なので、空調の完備されているドーム球場の場合、涼しいので空気の密度が低くなることはなく、気温が高くてもボールに影響はないので、ホームランが増えることもない
それに、暑すぎると熱中症などの病気にも気を配らなければならない
暑い中で野球をするとは考えられない
ドームでするか、ナイターに移行するだろう
地球温暖化が進んでも、実際の所、そこまでホームランの数は増えない
ただ、気温の影響というのは案外バカにならない
暑い場所で、野球に限らずスポーツをする場合は、空気抵抗のことも少しは考慮しないといけない
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参考文献
Global warming, home runs, and the future of America’s pastime
https://journals.ametsoc.org/view/journals/bams/aop/BAMS-D-22-0235.1/BAMS-D-22-0235.1.xml
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