リスクを取ると成功するのはオオカミも人間も変わらない
リスクを取ると成功するのはオオカミも人間も変わらない
モンタナ大学の研究
組織を率いたり、グループの指導的立場になるには、安穏と暮らしているだけでは難しい
やはり、どこかで挑戦をしないとチャンスが巡ってこない
それは何も、人間に限った話ではない
オオカミの世界も同じである
イエローストーン国立公園に生息するハイイロオオカミ229頭の血液を採取して、トキソプラズマに感染しているのか調べた
トキソプラズマは寄生虫の一種で、ネコ科の動物を宿主とする
イエローストーン国立公園にはハイイロオオカミのライバルである、ピューマが生息している
オオカミがトキソプラズマに感染するには、ピューマに近づく必要がある
ピューマに近づく個体ほど、リスクを取る個体と言えよう
トキソプラズマを調べれば、ハイイロオオカミのリスクテイクがある程度判明する
リスクを取る個体と、リスクを取らない個体を追跡して、その後どのような違いが出るのか調べた
分析の結果、リスクを取る個体は群れのリーダーになる確率が高かった
その割合は実に、46倍であった
リスクを取る個体ほど、常識に縛られず、型破りなことを行う
リーダーとして能力が高いと評価されるのだろう
一般人が普通やらないことを、やるとかっこよく見えたり、賢く見えたりする
才能があると思われ、リーダーに抜擢されるのは人間の世界も同じ
人の世も動物の世界も、リスクを取らないとチャンスは巡ってこない
ただし、トキソプラズマに感染した個体は群れから離れる傾向も高かった
やはり、考えが相容れないことがおおくなるから、群れから離れるのだろう
一匹狼という言葉があるが、群れからはぐれた可哀想な人という意味合いで使われる
しかし、一般人には理解されないことを成し遂げようとしている人の証かもしれない
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参考文献
Parasitic infection increases risk-taking in a social, intermediate host carnivore
https://www.nature.com/articles/s42003-022-04122-0