指パッチンには人体で最高の●●がある!
指パッチンには人体で最高の●●がある!
ジョージア工科大学の研究
誰しも子供の頃に指パッチンをした経験があるだろう
(英語ではフィンガースナップ)
指パッチンの歴史は古く、紀元前320年頃のギリシャの陶器に、牧神パンが躍りながら指パッチンをしている様子が描かれている
必要なのは手だけ、子供でも練習すれば鳴らせることから大したことはないと思っているかもしれないが、実は人体で最高の回転加速度を出せることが明らかとなった
研究者は、高性能カメラで指パッチンをする様子を撮影して、分析した
その結果、指パッチンは人体が生成する最高の回転加速度を持っていることが判明した
これまでの最高の回転加速度はプロ野球のピッチャーがボールを投げる際の速度だったが、指パッチンは3倍以上の速度を記録した
また、指パッチンの発生速度は7ミリ秒であり、瞬きが150ミリ秒なので20倍以上の速さとなる
なんてことない指パッチンだが、実はとんでもない秘密が隠されていた
研究者が指パッチンを調べようと思ったきっかけは、映画『アベンジャーズ』のサノスである
サノスがガントレットを着用して、指パッチンをしている様子から興味を持った
身近なものに興味を持つことは、とても大切なのだろう
ちなみに、手袋などを着用していると、指との摩擦が増えてしまい、十分な加速を得られない
そのため、エネルギーが足らないので鳴らない
ガントレットを着用して、指パッチンをするのは現実的に考えて不可能である
サノスが可能なのはヒーローだからだろう
指パッチンが何の役に立つのか? と疑問に思っているかもしれないが、きちんと役に立つ
指パッチンの研究をすることで、ロボットの摩擦の複雑さを改善できる可能性がある
ロボットがスムーズに動くためにも必要な研究である
近い将来、ロボットの精密な動きが実現できたのは、指パッチンのおかげ、と言われるかもしれない
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参考文献
The ultrafast snap of a finger is mediated by skin friction
https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsif.2021.0672