指を怪我しやすい紙の厚さが判明しました!
指を怪我しやすい紙の厚さが判明しました!
紙で指を切ったことはありませんか?
紙で切った鋭い痛みは強烈です。
紙で指を切ると痛みが強い理由は、紙の端がギザギザしているため、傷口がきれいにならず、痛みが増幅されるからです。
また、指先には多くの神経が集中しているため、少しの傷でも敏感に痛みを感じやすいのです。
・指を守るためにできること
紙で指を切らないためには、指先の保湿が大切です。
乾燥していると肌が弱くなり、紙に引っかかりやすくなるため、ハンドクリームを塗ったり、加湿器を使用して部屋の湿度を保つことが有効です。
また、印刷業界の人々は指先を保護するために軍手を着用しています。
しかし、いくら気を付けても、紙で指を切るリスクはゼロにはできません。
そこで、どんな紙が特に危険なのか知っておくことが重要です。
・危険な紙の厚さとは?
デンマーク工科大学の研究者たちは、どの厚さの紙が最も指を切りやすいのかを調べるために、興味深い実験を行いました。
彼らは「弾道ゼラチン」という、人間の皮膚に似た硬さを持つゼラチンを使い、複数の紙を用意して切りつけました。
その結果、紙が指を切りやすい特定の厚さが判明しました。
その危険な厚さは、65マイクロメートル(0.065ミリメートル)でした。
この厚さの紙は、皮膚を切りやすいのです。
・65マイクロメートルとはどんな紙?
「65マイクロメートル」と聞いても、具体的にどのくらいの厚さかピンとこないかもしれません。
身近な例で言うと、レシートよりやや厚く、コピー用紙より薄い紙です。
レシートの厚さは50マイクロメートル、コピー用紙は70マイクロメートルなので、その間の厚さが最も危険と言えます。
実際に、冊子の中身によく使われる上質紙(67マイクロメートル)は、指を切りやすい厚さに該当します。
他には新聞や雑誌も指を切りやすい紙です。
ただし、新聞や雑誌の紙は出版社や印刷所によって異なるため、すべてが危険というわけではありません。
・安全な紙もある
一方で、指を切る心配の少ない紙もあります。
ティッシュペーパーや写真、本のページなどは、紙の厚さや柔らかさが異なり、指を切るリスクが低いです。
・まとめ:紙で指を切らないためにできること
紙で指を切るリスクを避けるためには、まずどの紙が危険なのかを理解し、日常生活で注意を払うことが大切です。
特に新聞や雑誌、レシートなどの紙に触れる際は、乾燥した指先で扱うことを避け、もし必要なら保湿や指の保護を行いましょう。
紙で指を切るのは小さな怪我ですが、その痛みは無視できないものです。しかし、少しの工夫でそのリスクを大きく減らすことができます。指先を守りながら、安心して紙を扱いましょう。
今後、ペーパーレス化が進んで、指を怪我する人が減ることを願います。
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参考文献
Competition between slicing and buckling underlies the erratic nature of paper cuts
https://journals.aps.org/pre/abstract/10.1103/PhysRevE.110.025003