「あの、ほら……アレって、なんだっけ?」は伝染する
「あの、ほら……アレって、なんだっけ?」は伝染する
ローレンシャン大学の研究
対象者:ローレンシャン大学の大学生48人
・研究の意図
喉まで出かかっていて、名前を思い出せそうで思い出せないことを舌先現象と言います(もしくはTOT現象)
舌先現象は、同じ話題を話し合っている人たちの間で同時に起こることがあります
もしくは、舌先現象で悩んでいる時に手近な人に助けを求めることもありますが、答えが出ない場合があります
もしかしたら、舌先現象は伝染するのではないでしょうか?
今回の実験を通して真実を明らかにしたいと思います
・研究の内容
大学生48人を集めて、二つのグループに分けて一般常識の問題を80問解いてもらった
一つ目のグループは、一人で黙々と問題を解く
二つ目のグループは、四人が同じ部屋で問題を解く
回答の際には、答えを書く、分からない、知っているけど名前が思い出せない、のいずれかで答えてもらいました
問題を一部抜粋
①スターウォーズに登場する金色の人型ロボットの名前は何?
②投げても自分の手元に戻ってくる湾曲した棒の名前は何?
③1620年に巡礼者をアメリカに運んだ船の名前は何?
④カナダのダイムに描かれた船の名前は何?
回答
①C3PO、②ブーメラン、③メイフラワー号、④ブルーノーズ
・結論
一人で問題を解いている場合、舌先現象が発生したのは平均して2回だった
対して、四人で解いていた場合、舌先現象は平均して6回発生していた
しかも、31%の人は同じ問題で舌先現象になっていた
このことから舌先現象は伝染すると言えます
複数人で会話をしている時に誰かが「あれって、なんだっけ?」となると、自分も名前を思い出せなくなる可能性が高いです
気を付けてどうにかなる問題ではありませんが、舌先現象が伝染することは覚えておきましょう
舌先現象とベイカーベイカーパラドックスの違いは何なんでしょうか?
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#TOT現象
#一般常識
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参考文献
Socially Shared Feelings of Imminent Recall: More Tip-of-the-Tongue States Are Experienced in Small Groups
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2021.704433/full