海辺のモルペウス

私は、これから歳をとってからの身の振り方ってやつを考えるようになる。


手を伸ばしても、
つかんでも、
それは海辺の幻のようなものだった。

そんなようなもの、
わたしはそんなようなものになって。


いつの間にか初めからこの世界に居なかったみたいになるのだ。

私の完成系。


それは何年後かの今、存在しない


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