女として
秋晴れの空は
心まで軽やかにしてくれる。
朝の冷たい空気は
凛とした気分にさせてくれる。
ちゃんとお化粧をして
毎日、規則正しく起き
まぁ、時にはゆっくり目に起きたりもするけど、
朝イチのシャワーに
テレビ体操
仕事に行って、
お休みの日には映画を観たり
友達とお出かけしたり
お部屋はきちんと整えてられて
誰がいつ来ても大丈夫…
って、誰も訪ねて来やしないけど。
自由に自分都合で進められる日々
お部屋、ぐっちゃぐちゃでも
キッチン洗い物しなくても
誰にも文句言われない
なのに性分
疲れてても
ちゃんと歯を磨いてしか寝ないのと同じ
やらないといられない。
ある程度の美しさ
ある程度の女としての綺麗さ
誰の為に?
自分の為に
なんの為に?
朽ち果てない為に
HNの華凛を使うようになって
早20年あまり
凛という字が好き
お花も大好き
高価でも豪華でもなくていいから
凛として咲いていたい
ただの野に咲く雑草と一括りにされる
小さな花のように
けど…どうなることやら
誰にも見つめられず
自分で自分を見つめるばかりの今
亡くなった夫の視線は
ちょっと遠すぎる気がする。