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オムツと車椅子
抗がん剤の副作用で下痢が続き、オムツを使用するようになった。
汚い話しになるけれど、それが現実。
本人が1番辛いし、世話するこちらへの気遣いも計り知れない。
次の抗がん剤治療までの間に、外来で病院を受診しなくてはならない。
自宅の集合住宅前にタクシーを呼んでも、そこまで歩けるのか?車椅子を借りておいた方が良いのでは?と心配する私に、夫は大丈夫と言うばかり。
そして通院当日、歩けない。
当たり前だ。
殆ど寝たきり。殆ど食べられない。
そんな状態で歩けるはずも無い。
通院の数日前には、トイレに排便の為行こうとして倒れ、支えきれずに私も手首と腕と膝を痛めていた。
もし夫が今ここで倒れたら、私は引きずる事も出来ずに道端で救急車を呼ぶしか無いのだとゾッとする。
そしてやっとの思いで自宅に辿り着いた夫が、車椅子の手配を了承した。
こうして2人ともが現実を受け入れて、少しずつ進んでいくのかなぁと思った。