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優しい時間

ご縁というものは本当に不思議なものです。

色々な事が複雑に絡み合って
結果として今が有るというのが
しみじみ感じられる毎日です。

その色々な事は、
嬉しい事も辛い事もごちゃ混ぜになって
結果を作り出していて、
それらのひとつでも欠けていたら
また違った「今」になっている
そんな不思議も感じます。

夫の後ろをついて行けば良いだけの生活から
ひとりで歩く日々。

13も歳上なら
先立たれる事も分かってたでしょと 
言われた事もありますが、
皆、そんなに潔く、
かけがえの無い人の死を
受け入れられるものでしょうか?

そういう将来設計?心づもり?を
しっかり持って
生きている人もいるんだ…と
ただ虚な気持ちになったことを思い出します。

夜、出かける事も
ましてやひとり呑みする事なんて
想像外だった生活が
今は自分の意思で決めて行動できます。

そんな私がみつけた場所。

そこに行けば、
静かなジャズと暖かな照明。
いつもの店主と美味しいお料理。
大好きな焼き鳥と
センスの良い季節の品々。

カウンターにひとり座って
馴染みのお店と思える場所で
ゆったりと優しい時間を過ごす私を
誰が想像したでしょう。

1番驚いているのは自分です。

ひとりなんて、
きっと時間を持て余して、
ゆっくり楽しむことなんて出来ない
と思っていたのに…。

意外にそんな事はありません。

お店とお客の関係だって、
相性もあればご縁もある。
まるで家にいるみたいに
ゆったりとくつろぐ事が
出来るものなんだなぁと
そんなことを考えながら
過ごした夜でした。

こんな風に
時は過ぎていくのでしょうね。

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