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なんで上がったん株の検証_01

私は、通常の銘柄選定においては事業・資産の価値を評価してそのあとに株価が妥当なものかを見るようにしている。
従って、基本的には事業がうまく行っている企業や一時的な不調から回復することが見えてきた企業でなければ早い段階でふるいにかけられて、株価まで確認することがない。

従って、日々の株価上昇率ランキングの上位の企業などを見ていると、単純に値動きの大きな低位株、決算にポジティブサプライズのあった企業、大型の取引を発表した企業の様に理由がわかる企業もあれば、なんでこんなに上がるのか分からないという企業もある。
今回の試みは最後のなんでこんなに上がるのか分からないと思った会社のその後を追いかけてみようというもの。

検証のルール

銘柄選定基準

他の検証シリーズは投資手法にあわせてポートフォリオを組んでその動向を見ようという趣旨のため、運用ルールを明確に定めて検証している。
今回の検証は私が過剰な値上がりと考えた企業のその後を追いかけるというもののため、下記の様に過大評価と考える理由を明示するのみにとどめ、あまり細かい指定は行わないことにする。
また、個別の銘柄の値動きを見ることが主目的のためリストからの除外は任意のタイミングで行う。

投資予算の設定

この検証では、高く上がり過ぎたと私が考えた企業の株価がどう推移するのかを見ることが目的のため他の検証シリーズで行っている予算設定は行わない。

検証周期

他の検証シリーズは長期保有を前提とした手法のため月1回として設定している。
今回の検証は、一時的な異常な値上がりの可能性を考慮するならば日次での検証が望ましいと思うが、実際的な手間を考えていき確認は月次での確認を踏襲する。かわりに他のシリーズ同様、トピックがあれば都度取り上げる。

検証企業

以下の2社を継続してチェックする。基準日は3月22日。

9235 売れるネット広告社
M&Aや新規事業の発表はあったものの、全く株価上昇に見合う内容とは思えない。上昇要因は青汁王子こと三崎優太氏の大量購入と過大評価を促すような情報発信。

売れるネット広告社直近1ヶ月の株価推移

4755楽天グループ
モバイル事業が重荷。
借金を返す方法を一生懸命考えなければならない状況の企業に投資したいとは思わない。
過去の実績からして、モバイル事業に必要な今後の投資も過小な見積もりと捉えられても不思議はない。
優待の発表・直近のリファイナンスの完了など、状況に比べて株価が上がるほど良いニュースとは思えなかった。

楽天グループ直近1ヶ月の株価推移

少し前なら東京電力なども候補に挙げていたと思う。
さてどうなるでしょうか。

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