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野球とサッカーの違いについて②

今回は野球とサッカーの動きの質の違いに関してになりますが、
野球は“静”と“動”がある一方、サッカーは“動”のみであると捉えています。
野球は、例えば、守備(ピッチャーとキャッチャーは除く)において、バッターが打ちに行く瞬間まで、一歩目を正確かつ迅速に踏み出せるようにリラックスしながらほぼ静止して待ちますが、打った瞬間に打球に併せて動きます。その後、打球の予測をしながら捕りやすい位置まで移動し、捕球したら投球動作に移ります。加えて、打撃においても、構え(静止状態)から、ピッチャーが投げた瞬間にコースや球種に応じて打ちに行きますが、今やストレートで150キロを投げるピッチャーがざらにいる中で、直径7㎝に満たない太さのバットで当てに行くわけです(3割打てれば一流ですから、逆に言えば一流選手でも7割はミスショット)。いずれにおいても、静止状態から正確な動作をすることはかなり難しく高い技術が求められます

他方、サッカーは常に動いています。フィールドプレイヤーが有機的に動き、オンザボール、オフザボールともに、瞬間的な判断の連続です。また、フィールド上で何度となくフィジカルコンタクトがあり、スプリントも行うので、身体的な強さ・速さ・タフさ(体力)が求められます。40歳過ぎてたまにサッカーやると本当にしんどいです、、、スプリントも3回くらい繰り返すともう息が上がってしまい、ランニングとは別物ですね。その点野球は60歳過ぎても出来そう。

もう一点重要な要素としては、メンタル面ですよね。皆さんはどう思われるか分かりませんが、一般論として“静”の時間があるということは、それだけ余白があり考えるだけの間がありますので、“静”があるスポーツの方が悩む場面が多くメンタル面で影響を受けやすく、どちらかと言えば、イップスも顕著になったりするのかなと、勝手に考察します。

【野球:技術 > 身体能力】
身体能力がそこまで高くなくても技術があれば長く活躍できる。よって、引退年齢はサッカーよりも長め。加えて、ベンチにいる時間も含めて静止状態が長いためメンタル面がプレーに影響しやすいかも

【サッカー:技術 ≒ 身体能力】
身体能力が高ければ、そこを強みとして技術で劣る部分を補える可能性あり。ただ、ひたすら動くスポーツでありフィジカルコンタクトもあるため、引退年齢は野球よりも短め


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