子どもたちがより活躍できるスポーツ振興のあり方について
大谷選手ですが、今年はバッティングの方で早々に上手く修正ができたようで、序盤から凄い活躍ですよね。良い状態を継続する上で、絶えず自分の状態を的確に把握し微調整を繰り返す営みが必要であり、そこが難しいわけですが、流石ですね。
今の大谷選手は、身体能力、技術、プロ意識(フィジカルメンテナンス・メンタルコントロール)、人間性(容姿も)の総合力で、これまでの日本人プロスポーツ選手の最高到達点といった感じでしょうか。小学生を持つ親としては、小学校時代の特にゴールデンエイジとされる年代にどのような運動や食事をしていたのか気になりますね。大谷選手は、小学校卒業時点で167㎝とかなり長身だったようですが、あれだけ休息を重要視しているので、いくら野球が好きでも、四六時中、運動していたわけではなく、ご両親が、運動・睡眠・栄養のバランスをしっかり取っていたと推察しますが、実際はどうだったのでしょうね。
日本人は海外の選手と比べ、やはり身体能力で劣るイメージがあるわけですが、大谷選手は、体格、パワー、スピードが高次元で備わっており、海外選手を凌駕しています。そう考えると、身体能力が結果に結びつきやすい瞬発系陸上競技でも、日本人から海外の選手とメダル争いができるようなスーパースターが生まれる可能性もゼロではないと再認識させられます(唯一、室伏広治さんは世界レベルの陸上選手でしたね)。ただ、運動神経がよい子は、プロ組織が明確にあり、集団競技として面白い、野球やサッカーに流れがちで人材が食われてしまいますが・・・
他方で、陸上の男子100メートルも10秒を切る選手がパラパラ出るようになりましたし、野球でも高校生年代から150キロ超えをコンスタントに投げられるピッチャーも珍しくなくなりました。インターネットが爆発的に普及したことも手伝って、効果的・科学的なトレーニング方法が比較的に容易に得られる状況となったこともあり、世界レベルの天賦の才がなくとも、後天的に才能を伸ばすことで、十分に世界に通用するレベルの選手が生まれる状況になっていると思います。
だからこそ、スポーツ振興としては、健康増進を目的としたスポーツと、競技の技術向上や将来的な世界基準のエリート育成を目的としたスポーツを行う組織は分けるべきと考えます。具体的には、中・高校生年代までの部活のうち、サークルレベルではなく “勝敗にこだわる” あるいは “記録の向上を目指す” ような子ども達向けの活動先としては、学校運営(教員が教える)ではない専門家が教える民間組織を基本とします。学校では、体育の授業とせいぜい月2,3回の放課後のサークル活動でスポーツを楽しむ程度で良く、これにより教員の皆さんの負担も減る。民間組織は、当然ながら費用が発生しますが、活動レベルに応じた組織が複数あって良く、現役を退いたスポーツ選手が指導者として携わりセカンドキャリアを支える役割も担う。十分にウィンウィンの関係になり得ると考えます。サッカーは、ジュニアユース及びユースのクラブチームが沢山あり、半分達成できている気もしますが、国が中・高における学校としてのスポーツ振興の範囲を限定する(学校として各種大会には参加できない、あくまで開校日の放課後のみ活動を認めるなど)ことで、民間組織の数や活動の幅が広がると思います。
以上、書きたいことは書けましたので今回はこの辺にします。
では、また、、、