優先席
バスや電車で席に座る時、優先席とそうで無い席があると普通の席を選ぶ。必要そうな人が来たら多分譲るだろうと思うけれど、出来ればゆっくり座っていたい。
という事、優先席なら周りを観察するという点でゆっくり出来ないし、立って譲る小松もありえるとの前提の心つもりが出来て一旦お借りしているという遠慮があるのだ。
1時間も乗っていないような公共の場所の仮の席一つ、優先席と名前がついているだけで、心持ちが違う。
同じ席なのに名前がついているだけで、同じ席なのにここまで私の、気持ちが変わる。
不思議なものだ。
もしこれが、お金だったとした、どうだろうか?
お財布の中のお金、銀行通帳の中のお金、もしくは金庫のお金、不動産、金銀アクセサリー、株、などなど。
金庫の中で、給料袋やお年玉袋に入って、名前がついているだけで、同じお金でもその名前がついている人にとって、他の人の名前がついている物はほかの人にとって違う感覚になることだろう。