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「漏水対策」のために行った「給湯管更生の工事」のミスで、漏水した笑えない話

昨年、当マンションのある住戸から漏水がありました。場所はお風呂の床下をはっている給湯配管でした。銅の給湯管は一般に30年ぐらい経つと、ピンホールが発生しやすいと言われており、築30年の当マンションでもご多分に漏れずピンホールによる漏水が発生してしまいました。

すべての給湯管を新しい配管に交換できればよいのですが、一気にそれをやることは無理があります。この為、給湯管の中をコーティングする「更生工事」をして時間を稼ぐことにしました。 
つまりコーティングが有効である15年から20年位の間に、各所有者の方にリフォームをしていただき、その最に給湯管を交換していただくという意味で、いわば「つなぎ」としてこの更生工事を行ったわけです。

ところが更生工事が終わって 3か月ほど経ったある日、マンションの更生工事を行った2階の某住戸のキッチンから漏水が発生し、真下の部屋が水浸しになってしまいました。
調査したところ、更生工事を行った給湯菅そのものは問題なく、キッチンの給湯管と蛇口を接続する接続部からの漏水であることがわかりました。
 
この工事が終わった時に漏れがないことを確認するために、配管内に圧力をかけ、圧力が下がらない事を確認する試験を行いますが、その圧力試験では蛇口を取り外して行われており、問題の接続部は検査対象外になっていました。
 
要は、蛇口との接続部分は漏れないのが当たり前の為、完全に盲点になっていたものです。基本がおろそかになっていたようです。給湯更生工事を行う管理組合の方には更生工事を行う業者さんと、接続部の検査をどのようにしているか確認していただくのが良いのではないかと思います。
 
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