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マンション総合保険を見直しました

マンション共用部にかけている総合保険料の値上がりが続いています。   何年か前の事になりますが、共用部の保険内容をより適切で現実的な契約内容に変更しました。

●施設賠償保険金額を3億円から1億円に変更しました
以前は3億円の施設賠償保険にしていましたが、一回の事故で3億円費用がかかる可能性は低い為、1億円が妥当ではないかとのアドバイスが保険代理店からあり、減額することにしました。
施設賠償保険とは、管理組合が加害者となり第三者に賠償をする際のもので、最も利用頻度が高いのは、共用配管から専有部に漏水した場合の建物や家財に対する復旧費です。このような漏水による賠償額は過去のデータからも数十万円から多くて数百万円という場合が多く、億円単位になることは無いと言えます。
また、漏水以外では、外壁など共用部分建物の一部が落下し、通行人や車両等に損害を与える場合が想定されます。万が一人命に関わる事故になれば多額の賠償を要求される可能性はありますが、過去の判例では1億円未満の賠償額で決着した例が多いのも事実です。
当マンションの場合、隣接する道路の人通りは少なくはないものの、多数の被害者を巻き込む賠償事故は想定しづらいため3億円もの設定は過剰ではないかと判断しました。

●マンションの管理状態を考慮して保険料が決まる保険に変更しました
一般的なマンションの保険は築年数が増えるにしたがって、自動的に金額が上がる仕組みになっています。このため当マンションのように築30年を超えているようなマンションにとっては年を経るごとに契約金が上がってしまいます。これに対して日新火災が販売しているマンション保険は、マンションの管理状態を加味し、適切な管理をしているマンションにはその分保険料を減額するという業界唯一のやり方を取っています。このため当マンションでは日新火災の保険に変更することにしました。
但し、日新火災の保険を利用するにはマンション管理士の監査を受け、マンションの評価ランキングを決めていただく必要があります。当マンションも監査をうけましたが、結果はS・A・Bの3ランクのうちA評価でした。

・Sランク 全体には良好な状態で改善を必要としない
・Aランク 一部改善項目があり、早い時期に改善をする事で良好な状態を    
      維持できる
・Bランク 多数の改善項目があり、早急に改善を必要とする

従来契約していた保険料が約122万円(5年間)かかるのに対して、日新火災の場合は約105万円(5年間)になりました。この違いが当マンションの管理状況を考慮して減額された金額です。それほど大きな金額ではありませんが、 値上がりする中ですので効果は得られたと考えております。

今回監査を受けた際にS評価にならなかった理由は4つありました。
➀3年以内に漏水事故が一件発生してしまっていること
 (その後の大規模修繕で対応し、現在は全く問題ありません)
➁管理事務室また防災センターが無く、交代警備員24時間管理体制が整って  
 いない
➂機械警備を導入していない
➃コミュニティの形成活動年間計画を作成してこれに基づいて活動していな
 い

これら4つの内容については評価判定がNGとなってしまいました。特に➁の警備員の24時間体制については物理的にも財政的にも実現は難しい内容になっています。今後の改善についてはさらに知恵を絞っていく必要があります。

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