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マンション管理会社からの値上げ・解約要請に注意

一般社団法人「マンション管理組合支援センター」が主催する、マンション管理士によるセミナーがありました。内容は「マンション管理費の値上げ問題」についてです。

結論は、「これから管理費の値上げ要請が加速する」との事でした。その背景にあるのは、労働集約産業である管理業を下記の4つの要因が直撃しているからとの事でした。

①若手人材の不足➡フロント等の若手採用難と離職率の増加
②最低賃金の上昇➡現場人件費の急増
③雇用延長65年時代➡現場人材の応募者数の激減
④管理マンションの高齢化➡管理事務の手間が増大

これらの事から2018年以降、委託費の採算が悪いマンションだけでなく、手間がかかるマンションなどを選別し、解約要請を一斉にスタートしたそうです。とは言え、全てのマンションに値上げ依頼がくるわけではありません。特に値上げ依頼の来やすいマンションは下記の様な特徴を持つマンションとの事。

①長年、委託費の値上げがなかった為、設定価格が安い
②現場人材(管理員や清掃員)が多い
③管理会社を変更し、委託費を削減した経緯がある
④過去に減額要請し、管理費が値下げになった経緯がある

また、もう契約そのものをやめてしまおうという対象になるのは、下記のような特徴を持つマンションとの事。

➀値上げ依頼を何度も断ってきた
②管理会計が赤字で、値上げしようがない
③今まで必要な工事等を引き伸ばしてきた
④管理会社に対し、度を越えるカスハラがある
⑤管理会社に対する強烈なクレーマーがいる

あなたのマンションは上記の項目に該当する内容はあるでしょうか。もしあるとすれば、今からどうするべきか考える必要がありそうです。なお、管理会社から解約を申し出る場合は、解約理由は言わない事が多いようです。

ちなみに、当マンションは16戸しかないまさに小規模マンションなので、小規模マンションの管理を得意とするマンション管理会社に変更して契約を行っております。これまで一番気を使っているのは、一言でいうとフロントマンに「手間をかけさせない事」です。

・清掃、会計など、仕組みで進められる業務に絞って依頼している
・大規模修繕工事は管理組合が主体で行い、補助的に管理会社にも入ってもらう。(そもそも管理会社とは、大規模修繕工事には請負わない契約になっています)
・フロントマンとのやりとりは、LINEやメール等で済ませ、フロントマンがマンションに来なくても、仕事が進められるようにする。

などを行っています。それでもいろいろな要請がこれからありえますので、今後も管理会社の向きをウオッチしていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今後もあなたのお役に立てる記事を投稿していきますので、スキ・コメント・フォローなどを頂けますと感謝感激です。宜しくお願いいたします。

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