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不動産を相続する前に読むべき本

今回は「相続したボロ物件どうする?賃貸アパート経営の道しるべ」   と言う本に着目してみました。
賃貸不動産の経営に携わる場合、自分でゼロから資金を貯蓄し、投資をして大家になる方もいらっしゃいますが、両親から相続するケースもかなり多いのではないでしょうか。

この場合、ご自分でやってこなかった賃貸物件引き継ぐので、相続する側としてはなかなか満足できない物件も多いと思います。ただ、そもそも納得のいく理想的な物件はそうそうありません。それぞれの物件でいろいろな問題を抱えているのが普通です。本書はそういった相続物件を抱えていらっしゃる方に読んでいただきたい本です。本書の著者は

「全国各地の大家さんを見ると、どれだけ建物が古くても、どれだけ土地が悪くても、頑張って満室にしている方がいらっしゃいます。その人たちを 見ていると、物件が古いからや、立地が悪いから、と言うのは言い訳に過ぎないと感じさせられます。
どうすればその人たちのようになれるのでしょうか。それは行動です。頑張ってる大家さんは行動しています。そして愚痴ばっかり言っている大家さんほど、行動していません。立地が悪くても満室してる大家さんは、需要が少ないエリアだけれども、周りに競争相手がいないので、都心よりも満室するのは簡単だ、といいます。できる大家さんはいろいろやり方を試し、失敗と成功を繰り返しながら模索しています。今までの固定観念を捨ててチャレンジをし賃貸経営を楽しんでいます。」

と述べておられます。全国に空室が増え、賃貸経営が厳しい状況になっている事は間違いないと思います。ただし、やり方によって十分にビジネスとして成り立つことができるというのがこの著者の主張です。続いて著者は次のようにも述べています。

「大事な事は、立地が悪いと言うことを言い訳にしないことです。賃貸経営は時代とともに大変になっていくため、常に改善が求められています。立地のせいではなく、自分のせいだと考えられるかどうかが、賃貸経営を続ける条件です。」「私のスタンスとしては、十分に維持できる、もしくは改善すれば維持できるのであれば、持ち続けましょうということです」

と主張されています。この事は、私も全く同感です。私がそう考えるのは、不動産には不動産特有の良さがあるからです。それは、

・毎月安定した収入が得られる。
・不動産は物理的な資産であり、価値が完全に消失するリスクが低い。
 耐震性がある事が前提ですが。
・税制上のメリットがある。
・インフレに強い。円安対策としても有効。

こういった不動産のメリットは非常に大きいと思います。ただそれを享受するには、やはりそれなりの家主としての努力が必要です。
不動産は、何もしないでも収入があるそういうふうに誤解されている方がいらっしゃいますが、そういうものでは全くありません。あくまで家主が様々な改善を行って、賃貸人さんの満足度を上げ、収益を上げる努力をして初めて成り立つ事業です。

本著書が著者が言ってるいわゆる「成功する人=行動する人」とは、空室などの問題を人のせいにするのではなく、「常に改善するために、自分がどう行動すればよいか、という視点を持っている人です。」と述べています。
これこそ不動産に限らずビジネスの基本中の基本と思います。

私は不動産を相続を際、もう一つ忘れてはいけないメリットがあると思います。それは、相続が実際に発生するまでの間、その物件の収益性について 調査研究する時間が充分あると言うことです。

これはとてもラッキーなことです。新規に物件を購入する場合、良い物件であるほど検討する時間は限られたものになります。早い決断をしないとその物件を購入することができません。

一方、相続の場合は、そのまま引き継いで経営できるのか、どのような改善が必要かを調査研究する時間的猶予があります。そういう意味で、初めて 不動産にチャレンジする人にとっては、とても良い勉強材料といえます。
そして、この著者が主張するように、改善すれば維持できるような不動産であれば、ぜひ改善し、不動産投資のメリットを享受すべきと思います。

また、検討している最中にいろいろな問題に直面してすると思いますが、 その際のヒントが本書に記載されていますので、それらを参考にしながら 検討してはどうかと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今後もあなたのお役に立てる記事を投稿して行きますので、スキ・コメント・フォロー等いただけますと感謝感激です。よろしくお願い致します。

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