雨漏りがあったら絶対やるべき事
今日は台風一過の素晴らしい秋晴れでしたが、昨日までは台風が来て土砂降りの雨でした。このような大雨が降った場合に、マンションによっては最上階の部屋から漏水をする事があるかと思います。
私どものマンションでも15年ほど前から大雨の後、最上階のある部屋から雨漏りするトラブルがありました。
当時は管理会社に対策をお願いしました。管理会社は防水業者に依頼し雨漏りした部屋の真上を中心に屋上防水の貼り直しを行いましたが、対策をしても2~3年すると又漏水するという事を繰り返いてしまい解決する事はできませんでした。というのもこの業者さんの漏水対策は、漏水する箇所を「多分ここだろう」と勘と経験で決め対策していたからです。
この為、科学的な証拠に基づいて漏水箇所を特定する手法はないかとネットで捜す事にしました。調べているうちに抵抗法という測定方法がある事が分かりました。この方法は大変シンプルでテスターを使って屋上と漏水した部屋の間の抵抗値を測定する方法です。漏水していない箇所どうしの抵抗値は無限大ですが、漏水経路にあたるところについては極端に抵抗値が落ちますので、漏水している箇所が数値で明確に分かるものです。この原理を図解したものを添付します。 (出典 ビルスコープ株式会社資料による)
これを行った結果分かった事は、漏水した部屋の上だけではなく周辺の広い範囲から水が流れ込んでいたと言うことでした。この為これまでのように部分的に補修しても効果が無い事が確認できました。そこで屋上の防水層を全て撤去し、新しく貼り直しをしました。その結果、現在は漏水とは無縁になりました。
もし、今回の台風による大雨で雨漏りしたマンション管理組合さんがいらっしゃいましたら、まずは漏水箇所を数値的に明確にできる方法で見える化した方が良いと思います。私どものマンションでは抵抗法を採用しましたが、それ以外にも良い確認方法があるかもしれませんので調査をされた方が良いと思います。「多分ここだろう」とモグラ叩きを繰り返す漏水対策はお金と時間の無駄ですので絶対にお薦めできません。
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