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2024年最高だった本ベスト3
(ぼぼざるブック第四話)
おはようございます☀
2024年は、本当にいい本との出会いが多くて、中でも衝撃的だった本ベスト3を振り返っていこうと思います。
同じ作者の作品は、1個までにしました。
3位 文筆系トークバラエティご本、だしときますね?
若林正恭 編
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若林と西加奈子、朝井リョウ、角田光代etc…といった有名な作家との対談(といっても雑談に近い)を収録した本。
光浦靖子、尾崎世界観との対談もある。
・ラジオを聴いてるような感覚でした。
もともと対談番組とかラジオの雰囲気も好きで、しかも好きな人どうしの対談なので、本当に面白かったです。
(通学中のいい暇つぶしになった。)
・深くだらない話が、満載です!
・西加奈子がめちゃくちゃ登場する!
(大好きだから全然嬉しいんだけど!)
・光浦靖子とか西加奈子は、文面だけでも声が脳内再生される笑
2位 マボロシの鳥
太田光
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爆笑問題太田光の短編集。
中でもタイトルにあるマボロシの鳥という話が一番好きです。
雑に説明すると手塚治虫の火の鳥的な話。
見たものを感動させるめちゃくちゃ綺麗な鳥を捕まえたことで人生が変わった、2人の男の物語。
1人はチカブーっていうやつで、コイツは、マボロシの鳥のおかげで世界的なスターになるんだけど、ある劇場で披露したとき、その劇場のスタッフのミスでマボロシの鳥が逃げてしまう。
すべてを失ってしまったチカブーは一気に転落していく。世界の隅っこで、生きていくようになる。しかし、物語の最後に年老いたチカブーは、予想外の形でマボロシの鳥をもう一度度目にすることになる。
もう一人は、全く別の世界の青年が主人公。マボロシの鳥を捕まえたことで、青年は国の英雄になる。もともと賢くて、行動力もあった青年は国王になる。マボロシの鳥は逃げないよう巨大な檻に閉じ込められた。
しかし、何十年もたったある日城から国を眺めながら、かつての青年は、ふとマボロシの鳥をにがそうと思った。
この2つの世界が交互に切り替わって、話が展開していくという変わった構造になっている。
そして、この話は、一人称視点でも2人称視点でもない、もっと上のほうから見物しているような独特な視点で描かれている。
これはタイタンの幼女※を参考にしたのではないかと私は勝手に想像している。
※(カートヴォネガット作のsf小説。太田光いわく今まで読んだ中で一番最高の小説。本やテレビなどことあるごとに登場する。事務所名タイタンもここからとったらしい。)
一番好きなのが、かつてチカブーのファンだった男が偶然小さなバーでチカブーを見つけて、声をかけるシーンだ。ここからのやりとりが本当に引き込まれる。
転落していったチカブーの気持ちや、頑張って声をかけた男の不器用さの描き方に私はものすごい愛を感じるのだ。
1位 サラバ!
西加奈子
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西加奈子にハマるきっかけになった本。
私が好きな作家の本だったりYouTubeだったりで西加奈子という名前が頻繁に出てくるので、気になって読んでみた。
なかなかの分厚さに加えて、はじめて読む作家ということで、読みはじめるのに抵抗感があった。
しかもどういう話かとか予備知識もゼロ。💦
夜寝る前になんとなく読んでみたらそこから一回も休憩せずに全部読んでしまった。
続きが気になりすぎて翌朝真っ先に下巻を借りに行くぐらい面白かったです。
(下巻はもっと面白かった。)
この本に出会えて良かったです。
本を読む楽しさって他の人の人生を体験してる気分になれるっていうことが一つあると思うんですけど、この本はその究極版です!
(好きすぎてこの本のほぼパクリみたいな小説を書いた笑今はちょっと読み返したくない😓)
去年の思い出の一つに、大学で本の趣味が合う女性の教授がいて、よく授業終わりに本の話をしてたんですが、(益田ミリなど)
「西加奈子って知ってます?」って聞いてみたら
「あー!知ってる知ってる!」っつってその教授とサラバ!めちゃくちゃ面白いですよねっていう話で盛り上がったっていうのがあります😅(誰かとサラバの面白さを共有できたのが嬉しかった…!)
人生最大の読書体験と言っても過言ではないです。