中之条ビエンナーレ2023鑑賞記【5日目】〜伊参スタジオキャンプ・前編〜
キャンプ×ビエンナーレ!
群馬県中之条町で開催されたアートイベント・中之条ビエンナーレ。私は9月19日迄都合4日間で全て鑑賞完了した。
開催期間は10月9日迄とまだ日があるのでお気に入りの場所中心にもう一周、できればソロキャンプしながら回りたい、これは前々から考えていた事だった。
そんな中、うってつけのキャンプ場発見!
何と伊参スタジオ校庭でキャンプできます!
これって最高にエモいキャンプになるんじゃないの?
今年は子供の進学とかで忙しくキャンプまだ一度もやってない。そろそろやりたかったので即座にキャンプ場予約。プランは…
中之条ビエンナーレ特別プラン3000円!
しかも温水シャワー24時間使い放題。どこにそんな場所あるんだろう?あの伊参スタジオに。
ただ一つ問題が…チェックイン17時⁉︎
(伊参スタジオはビエンナーレ会場、開催時間中は当然チェックインできない)
夕方5時って言やあ日没間近。暗くなったら途端にテント設営等準備に難儀する。
チェックインまでにある程度の買い出し等しないといけないので必然的にキャンプ×ビエンナーレ、ミックスされた行動になるだろう。
キャンプ実行日は10月2日〜3日、どんなキャンプになったのか、書いていきます!
いざ中之条へ
暑かった夏もようやく終わり、10月に入ると秋の気配。まだ暑いが夜は大分涼しい。
当日朝5時半起床。適当に準備していざ中之条へ向かった。まずは六合エリアを目指す。
今年のビエンナーレ開催期間は天候に恵まれ今日も晴れ。キャンプ設営の段取りなど考えながらロングドライブを楽しんだ。
途中吾妻町の無人薪販売所で薪購入。
3束たったの1000円‼︎、ここで買ってから他で薪買えません。
年1〜2回吾妻方面でキャンプする時必ず立ち寄る場所、今回在庫があって良かった。
薪入手後道の駅八ッ場ふるさと館で休憩。
秋の空と青い湖面、美しい。
八ッ場あがつま湖を眺めながら少し休んでまたドライブ。
午前 六合エリア
六合・赤岩地区に到着。
今回は一周目ではあまり時間が割けなかった映像作品中心に鑑賞しようと考えていた。
赤岩集落は秋の花が満開。
小林正樹さんの作品「黒金巡る旅 Season 2」の映像作品視聴。
旧太子駅一体が鉱山地域として今は想像できないほど賑わっていて、山頂から3本の鉄鉱石を降ろすケーブルが駅まで降りていたとのこと。
六合地区の生態系の映像、墨・朱肉・印章を六合の松煙や鉱物から自作して書き上げた書。印象的で貴さを感じた作品。
変わらず美しい赤岩地区の村落風景と作品を満喫してまたドライブ。
午後 食材入手とアート鑑賞
道の駅六合到着。夜の酒のつまみにするべく中之条名物・沢田のお漬物の青唐辛子漬け購入。
その後お休み処六合でカレーを食べた。美味かった!
その後北上。薪満載でいい香りの車をドライブ、山道を登り・・
六合・入山地区到着。㐂久豆腐店でおつまみその2、冷奴と厚揚げを入手。
クーラーボックスに豆腐を入れてまたドライブ。暮坂峠を通りながらビエンナーレ会場に立ち寄りつつ道の駅・霊山たけやまに向かった。
道の駅にて
道の駅霊山たけやまに到着。近くの野菜直売店で野菜購入。こういうところの野菜は激安!200円ほどでネギと葉菜を購入。
ナス一袋100円!こんなに一人じゃ食べきれないよーと話したら売店のおばちゃんがキズもの3個ほどサービスしてくれた。有難うございました。
特に夕飯のメニュー決めてなかったがこれで中之条鍋(現地調達の野菜、豆腐のただの鍋)決定!夜結構冷えるから気をつけてねー、と温かい言葉をいただきお店を後にした。
うむ、結構冷えるのか…
結構長居して時計見たら3時過ぎ。
チェックインは5時、急がなければ。
アート見ながら買い出し
次は酒等の買い出し。中之条街中の作品を鑑賞しつつスーパーマーケットに向かった。
旧廣盛酒造でボランティアの地元のおばさんにこの辺りでいいお店は無いかと聞いたら「ヤオコー」と教わった。
商店街のお店で買い物する絵を想像してたので少々残念だがヤオコーに行き酒氷菓子等購入。これで全て準備が整ったのでいざキャンプ場へ。
伊参オートキャンプ場到着!
午後4時伊参スタジオ到着。南側の校庭が全てオートキャンプ場である。まだ時間があるので伊参スタジオの作品鑑賞。
しかしアート見ながらキャンプのチェックインを待つという経験は金輪際無いだろう。まるでホテルのエントランスの絵画を眺めながら受付を待つような、不思議な感覚。体育館のDamaDamTaiさんの作品もじっくり鑑賞しました。
午後4時45分、もういいかな〜と思ったので受付へ。
快くチェックインに応じて頂いた。
管理人家族が受付にいてトンガリ帽子かぶったまだ小さい娘さんから「トリックオアトリート、お菓子をどうぞ〜」とお菓子の入ったカゴを差し出された。可愛い!
もうハロウィンか〜と思いつつオレオのビスケットいただきました。
平日キャンプあるあるで今日の宿泊者は自分一人!好きなところでいいですよーとのことでしばし吟味。校舎が真っ正面に見える場所を選択。日没まで後少し、少々焦りつつ何とか設営完了!
宴の前に一度キャンプ場を出て親都神社の小山真徳さんの作品へ。今日のメッセージは…
だそうです。
夜、宴開始!
キャンプ場に戻って焚き火に着火。
この時点でも向かいの校舎の照明がついてる。消し忘れか?
シャワー等確認。校舎の裏がサニタリーになっていて風呂、シャワー、炊事場、洗濯機、トイレなんでもある。
そうかここは伊参スタジオ。滞在制作用にひと通りの泊まれる設備はあるわけでキャンプ場にはうってつけ。
まずは付け出し、沢田のお漬物・青とうがらしと㐂久豆腐店の冷奴で乾杯!美味いー。
ダイソーで買った鉄板で肉焼いて〜
中之条鍋作って後はダメになるまでひたすら飲み、食べました。
大分夜が深まり杯を重ね酔っ払って来たけど校舎の照明が消えない。この広い空間に自分一人、目の前の焚き火とランタンの光と校舎の光と星空と様々な光を眺めながら酒を飲む。
それはまさに自分だけの至福の時間。
キャンプに出会い、アートに出会い、自分にとって大切な趣味でありアイデンティティでもあるその2つが融合した夜はとてもとても贅沢だった。
中之条ビエンナーレの唯一無二かつ最大の魅力はアーティストの方の滞在制作または中之条の風土に根付いた作品を現地鑑賞できること。
その中に当然中之条の風景や音、自然や動物、気候など森羅万象のあらゆるものが登場する。
そのようなものを実際五感で触れながらゆっくり時を過ごす。流石に鹿の声は聞こえなかったが自然の音しかしない静まり返った空間で鑑賞して来た作品を思い返しながら酒を飲んだ。
大分酔っ払って来たところ…寒い!
防寒対策イマイチだったな。焚き火前面はポカポカだか背中は冷える。酒も腹も十分、ひとまずシャワー浴びてテントへ。
満天の星空
3時間ほど寝た後に寒さで目が覚めて外出てみたら…満天の星空!
頭上に木星が。急いで双眼鏡取り出し木星を見る。またこれがダメダメ双眼鏡なのだが何とかガリレオ衛星達が見れたようだ。
ガリレオ衛星、カノープス、アンドロメダ銀河、流星群、天王星、巨大彗星、超新星爆発…自分に科している数々の天体観測のタスク、その一つが叶った。
やはり管理人お嬢さんに貰ったオレオは幸運のお菓子だった。
何とも幸福な気持ちで自分たった一人のキャンプ場で就寝したのでした。
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