【東京・アート】アーテイゾン美術館・毛利悠子展〜天王洲・表参道ギャラリー巡り散歩
11月12日火曜日、アート鑑賞目的で2ヶ月ぶりに東京に行ってきました。
AM9:45. 東京駅到着。
本当はもう少し早く着いてから丸の内のカフェでモーニングコーヒー、なんて夢想していたのですが熊谷駅の駐車場の料金支払いに手間取り遅れてしまったのでハイソな人々を眺めつつ自嘲コーヒーは断念、一直線に美術館に向かいました。
アーテイゾン美術館到着。
ダムタイプ展以来の訪問です。
こちらで
"ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて"
鑑賞しました。
初めて鑑賞する毛利悠子さんの立体作品やインスタレーション。
ワンフロア全てを使い薄暗い照明の中数々の見慣れない装置が並ぶ。
動力源は映像作品中の波の音であったり果物の中を通した電流であったり空気や湿気、等々。
「これどうやって動いているんだろうなー」と考えながら鑑賞。
構造自体は人造そのものだけど自然由来の動力からくる仄かさ、優しさ…
何処となく中之条ビエンナーレで鑑賞した鉾井喬氏の作品に共通するような、かなり自分好みの毛利さんの世界観。
どっぷりハマって鑑賞、素晴らしい時間でした。
同時開催の「人を描く」「マティスのアトリエ」も鑑賞。
展覧会の作品全て写真撮影OK!
凄まじいまでの石橋財団の太っ腹ぶり。
私何度となく美術館へ行ってますがピカソやモネやルノワール等々大大作家様の本物を写真撮影ってなかなかなかったので正直驚きました。
またどの絵画も素晴らしく夢中になり鑑賞、撮影!
さらに古代ギリシャの壺等の絵の人物画にもフォーカスを当てているので多数の壺(本物‼︎)展示。
芸術性もさることながら紀元前5世紀頃の土器であるにもかかわらず割れてない!
弥生時代の土器はほぼ割れているのに…
古代ギリシャの文明の豊かさも感じることができました。
大好きなマティスの作品もたっぷり鑑賞できて大満足のアーテイゾン美術館でした。
アーテイゾン美術館が入館しているミュージアムタワー京橋、一階のエントランスフロアにもダムタイプの真作「視野の開放」が展示。
さらにミュージアムタワー京橋隣に新たに建設された「TODA BUILDING」。
エントランスフロアに立体作品があり、さらに3階にはいくつかのギャラリーがオープンしていました。
時間の都合でギャラリーには寄れなかったけどアーテイゾン美術館周辺地域、新たなアートスポットとして1日過ごせる場所だと新発見。
次の展覧会を楽しみに今度はじっくり滞在してみたいと思いました。
今日の東京日帰りアート旅は3部構成。
第一部終了、次の目的地・天王洲に向かいました。
今年の夏のアート鑑賞旅で痛感した脳の老化。田名網敬一展鑑賞後余りの膨大な作品のパワー、質量に脳の処理能力がオーバーフローしてしまい次に訪れた森美術館の展示内容が全く頭に入ってこなかった。
今回はあたかもスタンプラリーの如く「せっかく東京に来たんだから回るぞー」的な行為は捨てじっくり鑑賞する展覧会は一箇所、後は素敵な秋の1日を漂う様に東京の素敵なアートスペースをふらつく、と決めていました。
次の目的地、天王洲の寺田アートコンプレックスへ移動。
併設のカフェで腹ごしらえ。
足繁く通う様になった文字通りギャラリーの集合施設、寺田アートコンプレックス。
カフェのランチが大変美味しく、いつもは超高速で昼メシを喰いますがこういう場所ではゆっくり食べます。
満腹になりすぐにアート鑑賞開始。
この日2番目の目当て、ギャラリー「KOTARO NUKAGA」にてスプツニ子!
さんの個展鑑賞「Can I Believe in a Fortunate Tomorrow? ー幸せな明日を信じてもよい?ー」鑑賞。
去年の地元前橋の美術館・アーツ前橋で初めて作品を鑑賞してから気になっていた彼女の個展。
現代のテクノロジーが作り出す虚像に満ちた世界、もしくは分断やAI侵食などの現代の問題などへの警鐘を想わせる美しい映像作品をゆっくり鑑賞しました。
その後寺田アートコンプレックス1.2二棟のギャラリーをゆっくり巡りました。
移動距離ほぼゼロ(エレベーターの昇降のみ?)でこれだけのギャラリーが回れるのは素晴らしい。
2時間ほど過ごしてから次の目的地に向かいました。
りんかい線、山手線と乗り継ぎ原宿到着。
この日3番目の目当て、原宿のギャラリー「BLUM東京」で奈良美智さんの個展「I Draw the Line」鑑賞。
なんといってもあの奈良美智さんの個展です!しかも無料。
シンプルな線で描かれた彼独特のキャラクター。間近で鑑賞すると圧倒的な吸引力に魅了される。
単純な線で表現されたアートは凄い。
まるで圧倒的な技量を可能な限りのシンプルさで抽出している様な存在感を感じました。
ギャラリーを退出。
今日の東京日帰りアート旅、観たいと思っていたものを全て鑑賞できてどれも素晴らしかったので大満足でした。
その後すっかり秋色に染まった表参道の通りをいくつかのギャラリーに立ち寄りつつ散策。
時刻は6時近く。日も短くなりすっかり暗くなった通りを進み表参道駅から群馬に向かい帰りました。
晩秋の東京、美しいものにたっぷりと触れつつ歩いた素晴らしい1日でした。