見出し画像

#2 20代、退職して人生を見つめ直した4ヶ月間 | キャリアブレイク期間の過ごし方

こんにちは、ニラです。

キャリアについて前回の投稿からしばらく経ったので、今日は私が会社を辞めた後、どのように過ごしていたのかについて書きたいと思う。

これまでの経歴を簡単に書くと、以下の流れになる。

新卒でIT企業に入社→4年目で退社→4ヶ月のキャリアブレイク→2社目のIT企業へ転職予定

▼次の会社を決めずに退職した理由について。

現状としては、すでに転職活動を終えて来月から新しい職場でキャリアを再開させる予定だ。
※転職活動についてはまた別の機会に。

人生に迷っている人や、1人のサラリーマンが人生に迷って自分の人生を見つめ直す為に立ち止まった話が読みたい人は是非読んでみてほしい。

「キャリアブレイク」という選択肢

”キャリアブレイク”という言葉を聞いたことはあるだろうか。

キャリアブレイクは「離職・休職などを通じて一時的に雇用から離れ、人生と社会を見つめ直す期間」のことを指します。
造語ではなく、欧州では一般的な文化で、旅、留学、自主的な挑戦、勉強やトレーニング、休養、療養、出産、子育て、家族のケアなど、過ごし方は様々です。

「キャリアブレイク研究所 キャリアブレイクとは」より
https://careerbreak-lab.com/about/


キャリアブレイクは、簡単に言えば自分探しの旅や心の回復期間のようなものだ。

私は次の転職先を決めずに会社を辞めて、約4ヶ月間のキャリアブレイク(無職期間)を過ごした。

私はこの4ヶ月間で、これまで時間仕事を言い訳にして、後回しにしていたことに片っ端から取り組んだ。
人生と社会を見つめ直して、本来の自分を取り戻すために。

私の周りには実際キャリアブレイクをしている人がいなかったので、キャリアブレイク体験記として「やったこと」「学んだこと」について書くことにした。

動き続けて不安をかき消す日々

正直、次を考えずに勢いで退職したので、辞めてからも常に不安は絶えなかった。

「キャリアに空白期間を作ると転職が不利になるんじゃないか」
「辞めたことを後悔するんじゃないか」

次々湧いてくる不安を掻き消すために、とにかく行動した。
考える隙を作らないように必死だった。
それが良かったんだと思う。

転職活動をしながら、色々なことに挑戦を続けた。

今の人生に悩んでいたり、同じ気持ちを抱えている人がいるならば、リスクを承知の上で試す価値はあると思う。

好奇心の赴くまま生きたい

東京でサラリーマンとして働いていたあの頃の私は、自分の存在意義や働く理由が分からなくなっていた。

何のために生きてるのか、
何を頑張ってるのか分からない、
全て投げ出して消えてしまいたい

日記より

そんな私が今回のキャリアブレイク期間でした経験は、海外旅行、ボランティア、留学など、大それた事ではない。

あくまで、好奇心の赴くまま「私がしたかったこと」「私が好きなこと」を突き詰めただけ。

世間体や周りからの言葉を気にせずに、自分に正直に過ごした期間と言えるだろう。

この期間のおかげで、サラリーマンとして働き無色になっていた心も再び色を取り戻すことができた。

退職という力技だったけど、人生を見つめ直すために強制終了を選んで本当に良かった。

たった4ヶ月と思う人も居るかも知れないが、そのおかげで出来た経験や人との出会いで、改めて自分にとって大切な価値観や今後の生き方を見直すきっかけになった。

☑️やったこと

4ヶ月間でやった事としては、大きく分けて2つになる。
新しいことへの挑戦心身のリフレッシュだ。

▪️新しい挑戦

1. ライブハウスで働く

音楽に関わる仕事がしたくて、都内の某ライブハウスでアルバイトをした。

理由はただ一つ音楽が好きだから。
学生時代からライブやレコードショップに通っていて、音楽業界のお仕事に憧れていた。
その夢をアルバイトととして叶えることができた時は嬉しかった。

退職を決めてしたい事リストを作っている時に、一番はじめに思い浮かんだことだった。

ライブハウスで働けば(好きなものに関わる仕事をすれば)、“なぜサラリーマン時代の仕事にやりがいを感じなかったのか” の理由が何か分かる気がした。

そして、このモヤモヤの正体はライブハウスで見つかったのだった。
この職場で出会った人達や経験を通して、私にとって働く上でのモチベーションは一緒に働く「人」という事に気付くことができた。

2. プログラミングの学び直し

技術力で戦えるエンジニアになるぞ‼︎と意気込みIT企業に入社したものの、配属の運が味方せず開発経験がないままここまで来てしまった。
エンジニアなのにプログラミングスキルが無い事に負い目を感じていた。

そのコンプレックスをなくすため、プログラミングの勉強を再開した。
仕事をしていた頃の生活リズムのまま、1日5時間〜8時間ほどプログラミングに時間を充てた。

具体的には、テトリスやインベーダーゲームといったレトロゲームを開発し、その手順を整理してZennというITブログサイトで記事を公開した。
また、前から興味があったYouTubeのチャンネルも開設して作ったゲームの動画を投稿した。


調べることが好きな私にとって、この一連の作業は楽しくて仕方なかった。

「このコードを書いたらたら、そう動くんだ」
「ブログにまとめるの楽しいな」

公開したブログにはじめて反応が来た時、自分が書いた文章が誰かに届いたのを実感して嬉しかったことを鮮明に覚えている。

やはりIT業界は性に合っていると再認識した経験だ。

だがしかし、3個ほどゲームを開発した所で飽きてしまった。
それ以降、更新は止まっている。

三日坊主で無念の敗北、、
始めるハードルは越したものの継続することが難しい。

ゆっくりでも良いから勉強したことをアウトプットすることは続けたい。

3. webライティングを始める

2で書いたITブログの執筆が面白かったことと、自分でモノを作り出すクリエーターへの憧れからライティングを始めた。

例えば、ブログ記事の執筆などライターのお仕事に挑戦した。(念願の副業デビューも果たした)
また、このnoteもライティングへの興味から始めたことのうちの一つだ。

noteに関しては初投稿から今も続けられている。
書きたいテーマが次々思い浮かぶので、まだまだ続けられそうだ。

▼今後書きたいこと

「状況が鮮明に思い浮かぶようなエッセイ書いてみたいな」

「心を動かすような詩も書いてみたい」

「感情を適切に表せるように日本語をもっと知りたい」

これからもnoteは続けていきたい。

▪️心身のリフレッシュ

4.早寝早起き

日付が変わる前に布団に入り、朝起きてゆっくり朝ごはんを食べるといった規則正しい生活を送った。


サラリーマン時代は、常に締め切りに追われる仕事だったことに加えて、何事も突き詰めたくなる性格から、常に頭の片隅には仕事のことでいっぱいだった。

「あのタスクどう進めるのがいいかな」
「明日の会議でこれも言った方がいいよね」
「あのプロセス改善できそう!上司に提案してみよう」

仕事中はもちろん、起きている時だけではなく、夢の中でも仕事をしている始末。

あるとき友人に夢の中でも働いていることを話してみたが、誰も共感してくれる人はいなかった。
多分、私はオンオフの切り替えが下手なんだなと気が付いた。

仕事から離れたことや規則正しい生活を送って、もう今は働く夢を見ることはなくなった。

健康あっての仕事だなと改めて感じている。

5. 電車の代わりに散歩

日中に時間が出来たので、移動の時に電車に乗らず歩くことが増えた。

例えば、隣駅のカフェまで歩いて行ったり、一駅分(30分)歩いてみたりとか。

下北沢からどこまで歩くか決めずに散歩した時は、あと一駅を繰り返して新宿まで辿り着いた。

寄り道しながら街並みや季節をじっくり味わう。

今までは電車で通り過ぎていた背景が、冷たい風が吹いてくる歩道橋や美味しそうな焼き立てのたい焼きの香りなど、一気に立体感を帯びて街を体感することが出来る。

時間の余裕が心の余裕につながるようだ。
散歩はたとえ仕事を始めても続けたいな。

6. 読書

買ったけど綺麗に本棚に並んだままだった本を一つ一つ読み進めた。

自己啓発本、エッセイ本、小説、ビジネス書などジャンル関わらず読んだ。

また、ある時は図書館に行って、気になっていた本を借りて、日が暮れるまで読書にふける。

平日でも図書館には勉強をしている学生やご年配の方がたくさん居て、世代を超えて同級生が出来たみたいでなんだか嬉しくなった。

これからも「本を読む」予定として時間を確保しておこう。

☑️キャリアブレイク期間で学んだこと

人は年齢や肩書きじゃない、人間性だ。

この期間で二つの事に気付くことが出来た。
一つ目は、“人は年齢や肩書きで判断できないということ”。だ。

社会の枠から離れて色々な人と関わる中で、“かっこいいな”と刺激をもらえるような尊敬する人にたくさん出会った。
そのうちの一人は、夢に向かって頑張っている年下の大学生だった。


外面で判断してしまいその人の人間性を見落としてしまうのは本当にもったいないと感じた。

逆も然り、外見だけではなく人間性を磨いて内面からかっこいい人間になりたいものだ。

続けることで凡人が天才に喰らいつく。

二つ目は、“継続することの大切さ”だ。

新しいことへの挑戦は「始めの一歩」と「続けること」の二つのハードルを超えなければならない。

始めるのは一瞬頑張ればどうにでもなるが、続けるのは自分との長い戦いだ。

この期間で始めたことの中にも、習慣化しているものもあれば三日坊主になっているものもある。
才能や向き不向きも大きな成果を出する上では重要あるものの、継続力はそれに勝る強みになると感じた。

秀でた才能はない凡人だからこそ、続けることで天才との差を縮める作戦でいこうと思う。

これからの目標

このキャリアブレイクでの経験を通して、今後も頑張りたい目標を見つけることができた。
それはライティング力を高めることだ。

今までは頭の中でグルグルと閉じ込めていたことを文字に起こすのは、やってみると意外と難しいことに気が付く。
おそらく語彙力や文章力が追いついていないのだろう。

それでも、いいねやコメントをしてくれる人がいて、その度に「少しでも誰かに届いているんだ」と励みになっている。
本当に嬉しい、本当にありがとうございます。

そして、書けば書くほど、“もっと上手く、もっと多くの人に届くような文章を書きたい”と感じるようになった。

そしてもう一つ、ライティングを通して音楽に関わることが出来たらこの上ない幸せだろう。

これが私がキャリアブレイクを通して見つけた新しい夢だ。

おわりに

キャリアブレイクは自分にとって、大切な価値観や今後の生き方を見直すきっかけになった。

今回はポジティブな面について書いたがもちろん、無職になるということはそれなりにデメリットが生じると思う。

「就職先が見つかるのか」「貯金を切り崩しての生活」など先の見えない不安や恐怖と闘うことになる。

私は運よく貯金が尽きる前に就職先が見つかったのかも知れない。

来月からはまたサラリーマンとして働くけれど、今度は仕事を頑張るのはもちろん、キャリアブレイクを通して見つけた夢や価値観をもとに、自分の人生を進もうと思う。

これからどんな自分に出会えるか、どんな人に出会えるかワクワクしている。

この体験談が少しでも悩んでいる人の参考になりますように。

#転職 #転職日記  #キャリアブレイク #ライティング #音楽

いいなと思ったら応援しよう!