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[決定版まとめ] MX LINUX公認(非公式)派生OS、エクストロックス
記事公開日時: 2025年2月23日
ISOフリーダウンロード: https://pi-a.co
MX Blogで前身であるストーリーボード・ネオがMX開発チームリーダーに「カスタムリスピン」と評されたように、これはすべてが僕の意図のままに造られたサイボーグなMXリナックスです。意図を問われれば答えることができます。
https://mxlinux.org/blog/mx-news-week-ending-october-5-2024/
これは必然性の結晶であり「あいまいさ」はまったくありません。
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簡単な概要
MX開発チーム所属のアーティストとして知られるFrejaがプロデュースするきわめて潔癖な世界観を持つOS。音楽を美味しく聴くためのオーディオフィルター「Red Glider VFX family」の「動作環境」として提供される。画集を思わせる豊富なアートワークと、XFCEとCompizのコンビネーションを特徴とする。
ネーミング
エクストロックス と読みます。
extra + orthodox (異端系正統派)を意味する僕の造語です。
僕の人生のポリシーを単語化したもの。
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UIデザイン
Macなどにちなんで下部Dockを採用するも、いちいち目をひくアニメーションは不要と判断。Plankなども当然検討したが、シンプルで質実剛健、アニメーションのないMX標準の機能を採用。MacのDockはウィンドウを最大化すると下部にジャマな隙間ができる。どうせボトムにデッドスペースができてしまうなら、半透明にはせずに、不透明色にしたほうがいい。カラーコード自体はFirefoxほか多くのアプリケーションで採用されているシステム標準的なカラーコードで、最大化したときに統一感が演出できる。
これもMacなどにちなんで基本的に右上集約メニューを採用。
電池、輝度、文字入力、アップデート、ブルートゥース、サウンドと並ぶ。
電源は左端っこにして、各オペレーションをなんと1クリック(!)で操作できる過剰なまでのシンプルさを提供。(電源どこ?という初心者さんでもわかる!) 使用頻度の多いサウンドメニューは右端にあり、即座にボリュームを下げたいときに便利。時計は頭上にあってほしい、という思いから上部に配置。もちろんConkyとフォントを統一している。
オレンジ・アクセントカラー
交通標識などの多くの強調色がオレンジであるから。
Conky(左下の時計)はなぜ左下に配置したか。多くの壁紙において最もジャマにならないポジション。昔、金沢21世紀美術館がらみで受賞したあたりの感覚から、ボールドテイストなオレンジとホワイトのコンビネーションを採用。一般女性にも評判のよかったコンキー。
左上のウィスカーメニュー。ここにしか配置しようがない、必然。
これで全体の画面構成はできた。次はウィンドウ・エフェクトである。
ウィンドウを開く/閉じるときは必ずソフトにふんわり出現する。これは、通常のパソコンOSは「いきなり出現」するが、それが強いストレスであると僕は感じる。日常の自然現象において、突然目の前に物体が出現することはない。OSを人間の感覚に寄せてデザインしている。
ウィンドウ収集のギャザリングモード。Exposeライクだが、ウィンドウの集約表示はすべてのOSにほしい必須の機能だと僕は思う。
これらの効果を実現できるウィンドウマネージャーは、Compizしかなかった。
アイコンセット
MXと同じく、美しいPapirusをそのまま採用。
ウィンドウテーマ
xfce-look.orgにて人気ランキングNo.1を採用。徹底して目に優しいフルダークテーマに設定。フォルダアイコンの色は自作かつextroxに固有のモノクロカラーを新規に作り起こした。「何度も色付きのフォルダを検討した結果、最終的にたどり着いたモノクロカラー」であり、よくよく練り上げられたカラーデザインになっている。
カーソル
矢印型はすでに悪い意味でレガシーであり、矢印である必要はないと判断した結果である。ダークテーマで見やすいホワイトを採用するも、背景が真っ白だと見づらいので、ライトグレーを採用している。
ダークテーマの徹底
ほとんどすべてのアプリケーションがダークテーマで表示されるように調整している。
システムフォント
僕はIBMへの憧れが強い。ストイックで実直な印象を持つIBM Plex Sansを採用したかった。JPである理由は、英語パートをすべて内包しつつ、地元の日本語の対応も可能だからである。
ターミナルフォント
サイバーテイストで、なおかつ実用性も高いフォントを選択した結果である。以前よりフォントの輝度を上げて若干視認性が向上している。
メニューアイコン
個人的によく使うアプリケーションを、使いやすい配置でまとめたもの。整理整頓。
XFCEを採用する理由は、MX標準をベースにすること、そして「無駄を省き、最低限文化的なデスクトップ環境」を使いたいからである。もし、KDE+Compizだったら派手すぎたはずだ。
ブートアニメーション
MX本家向けにと新規に作り起こした自作アニメーション「MXCreative」を採用。僕の手描きのペイントストロークをキャプチャして作ったもの。創造性あふれるOSであってほしいという思いが爆発している。
壁紙セットとデフォルト壁紙
世界観を表現している。デフォルトは、MX ForumとXで好評だった「own colour」を採用。あなたには色が無いが、実は内に秘めたる色がある―。「世界がモノクロに見える絶望の経験」から、自身が内に秘めたる「自分のカラー」を発見するという過程が、モノクロからの起動シーケンスで表現される。
このOS最大の目玉機能!
音楽観賞用のサウンド効果「Red Glider VFXファミリー」
疲れて帰ってきてリナックスサウンドに癒やされる至福の時間。特に女性ボーカル曲が心地よく聴けるように6年の開発期間を費やした。開発当初はPulseAudioベースだったが、ストーリーボード・ネオではpipewireベースにて新規に作り直した。ちょっとやそっとの工夫程度や並の音感では絶対に到達できない完成度であると断言します。その音感の由来は、僕の祖父が三味線の初代高橋竹山のプロデューサー「佐藤貞樹」であることに由来します。僕が生まれたときの名前は佐藤剛でした。スピーカーでもある程度はいけるかもしれませんが、基本的には(高級)ヘッドホンでの使用を想定しています。
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つまりこれは、「僕はこうしたかった」の結晶なのです。
このディストピアたる世界に打ち立てる、心のユートピアのつもりです。