僕たちは、甘えん坊戦士だ
「もっと甘えたかった・・・」
20代30代の頃、僕は漠然とそんな感情を抱いていた。誰かにどっぷり依存して、頭を撫でられ、優しい言葉をかけられたい。物理的にたくさん抱きしめられたかったという感覚とともに、もっと甘えさせてほしかったという喪失感が募ったまま、この気持ちを消化できずに大人になってしまったのではないか。甘えたいという気持ち自体、恥ずかしいことだった。だから、甘えたい気持ちに対峙する時、自分の不出来さに目も当てられない。僕は、「欠陥品」のままだった。
まるで親なき子