夫と血縁関係のある子は望めない ②┊︎不妊治療日記
手術後の夫は痛みと腫れがなかなか引かず
毎日辛そうでした🥲
そして何日経っても何度考えても、
Micro-TESEの結果が悔しくて悲しくて
「どうして自分たちなんだろう」
「これからどうすれば前を向けるのだろう」
と毎日2人で涙を流しました。
1週間後、
経過観察のため病院を受診しました。
手術直後は泣き崩れてしまい
先生の話を聞くことが出来なかったため、
手術結果の詳細を話して頂きました。
手術の結果、
両方の睾丸をくまなく探したものの
精子が1匹も見つからなかった。
その上、精子になる細胞である
生殖細胞すらなかったんです。
これをセルトリ細胞単独症と言うらしく、
無精子症の中でも最も重症とされているものでした。
精子が見つからなくても生殖細胞があれば
夫と血の繋がった子どもは望めるかもしれない
と言われていました。
また突きつけられた絶望。
結果はわかっているのに
「夫と血縁関係のある子どもを望む方法は
もうないですか?」と聞きました。
どうしても諦められませんでした。
どうしても夫との子どもが欲しかった。
でもそんな望みは虚しく、先生から
私たちがこれから選べる3つの選択肢
のお話しがありました。
①ドナーさんからの精子提供で治療をする
②養子縁組や里親制度を利用する
③子なし夫婦として2人で生きていく
自分たちの現状を受け入れられていない私たちには
どれも現実的ではありませんでした。
「どれも選びたくない」
それがその時の素直な気持ちでした。
でもどう足掻いても
私たちが1番選びたい選択肢はここにない。
現実を受け止めてこれから進む道を
決めなければいけないんだと思いました。