地球という生き物
「ワタシのミライ」が主催・運営する「地球のため わたしのため」というイベントに参加しに下北沢へ。
1週間前に渋谷のストリームホールで、まちがい劇場という即興人形劇をやってて、その同じイベントスペースに、気候変動に対してアクションを起こしてるモエギさんという方がいた。
それがきっかけ。
鼻ピアスに派手なTシャツ、やさしげで親しみのあるスマイルが印象的なもぬしさんから話をきいて、積極的に考えてこなかった気候変動について知ってみたいと思うようになった。
下北沢のBonus Trackは、感度が高くてオシャレな若者で溢れてる。。
「気候変動基礎クラス」を受けて、温暖化の原因である二酸化炭素の排出量を減らすためにはエネルギーを変えるしくみが社会全体で必要であることを知る。
温暖化が洪水や豪雨、感染症を引き起こしたり社会的抑圧のターゲットになる人に特に影響を及ぼすことも。
講義の中で、エリカ・チェノウェスさんの言葉3.5%セオリーが紹介されていた。
「人口の3.5%の人が非暴力のプロテストに積極的に参加すれば、社会は変化する」
小さなことでも、あつまれば大きな力になるのかも。
再エネを増やしてホンキの気候変動対策を始めるよう政府に求める署名をした。
コムアイさんと太田光海さんのトークショーもやっていた。
「森に生きる先住民の姿から地球とわたしの関係性を見つめ直す」というテーマも気になった。
森と密着した暮らしをしてきて、多様な生き物と暮らし、限りなく自然に負荷がない暮らしを実践している人たち。
先住民の人たちの暮らしにも、資本主義が忍び込んでいるし、都会に生きるわたしたちと変わらない問題(今と昔で失われたものがある)を抱えていることも事実、としながらも、学んだことがいっぱいあったという2人。
例えば、コンテクストに縛られないこと。
いかに、どう「こうあるべき」とされているものを疑い、違う使い方をするか。
クリエイティブに、ものを創り出していくことの重要性とか。外の情報に頼らず、自分の身体と心をつかって創造し生きていくこととか。
ジャングルから都会に帰ってきてギャップを感じたことの話もおもしろかった。
「外での排泄が当たり前になり、家の中にトイレがあることを汚いと感じた」とか、「キッチンでの一連の流れがわからなくなって、コーヒーつくれなかった」とか、「加工してあるパンという存在が衝撃だった」とか、「本を読めなくなった」とか。。
軽く食事をしたあと、外が暗くなってきた辺りで黒部睦さんと二ノ宮リム虹さんのトークショーもきいた。Fridays For Futureという団体の関係なのだそのだそう。
トークショーには高校生の子もいる。
エストニアでは、祖国のことや自然のことを歌う音楽が社会的な抑圧への抵抗を示すのに一体感を生み出しコミュニティをつくるという話、それから歌で気候変動を訴える取り組みをしている黒部さんの話には興味が沸いた。
それって、チェコが人形劇で占領下でも自分たちの文化を守ったことと通じるところがある。
にんぎょうと歌だからできること、きっとある。。
若い子たちが、気候変動に危機をもち、今の社会の加害性を自分ごととして考え、しくみを変えようと、勇気を持って活動している。
すごく、かっこよかった。
好きなことで、自分のペースで、楽しみながら地球に貢献する そんなことが大事だということも、教えてくれた。
そういえば最初に参加した講義で、「気候変動に立ちむかうことは、大聖堂をつくるようなもの」だときいた。
大聖堂は、まず土台をつくった上で、つくりながら次のステップを考えるのだとか。
人生とは、そういうものなのかもしれないと思う。
何が起こるかわからず、この大きな自然、地球を前にしては自分のちっぽけさや無力さを痛感し落ち込むこともある。
でも、自分のスタイルを決めたら何か行動してみる、つくってみる。今何がしたいのかはっきりとはみえなくてもーー。
小さい自分から出発すれば、当事者性のある「あなたという存在の地球」に繋がっていくのかもしれない。自然と。
地球と共に生きるということを、受け入れたい。
地球のため が わたしのため でもある。
そんなことを考えつつ、今日もにんぎょうと生きる。