蘇る若葉16 (小説)(コラム)とんぼ。
コラム
今日、私が住んでいる地域は雨です。
葉っぱが瑞々しく美しいですね。
皆さまがお住まいの近くに濡れた葉がありますか?
少し立ち止まって、葉の雫に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか
🌿秋津先生の著書で
難しい漢字や言葉、興味を持った事などは調べながらゆっくり
読んでみて下さい。
きっと新しい気づきがあり、より面白く読み進められると思います📕
蘇る若葉 16
原作 秋津 廣行
「 倭人王 」より
待ち受ける人々の歓声が
船と浪との間を
駆け巡る中
阿津耳(あつみみ)は
それぞれ一族の熱い思いを受け止めた。
船の舳先に立ち上がり
新しき若木神の代理として
大きな御幣(みぬさ)を抱え
左右に振りかざし
皆々を清め祓った。
「高天原より阿津耳之命、あめつちの神々の命を受けて
ただ今、豊浦の浜に到着。」
阿津耳の声が響き渡ると
迎えの船が歓声の声で答えた。
つづく17