23/7/6(木)「ソシオネクスショック!?」
米 3指数の値動き(7/5(水))
3指数揃って小幅にマイナスであった。FOMC議事要旨にて「ほぼ全てのFRB当局者が追加利上げが必要かどうかを見極める時間を確保するため金利据え置きで合意していたと判明した一方、当局者の大半はいずれ追加利上げが必要と予想していた。」「一部の参加者は今会合で目標レンジを25bp引き上げる方が好ましい」との内容やAI半導体の対中禁輸などの材料から半導体株などのハイテク銘柄の上値が重くなる展開となった。ダウでは情報技術や一般消費財が強く、ナスダックではコミュニケーションサービス、一般消費財などが強かった。上昇銘柄と下落銘柄が半々くらいであったことや、今週末のADP雇用者数、ISM非製造業景気指数、JOLTS求人件数、雇用統計など重要な経済指標を控えているため小幅動きな1日であった。
足元の欧州のインフレ高止まり、中国経済の弱さなどもあり米市場も弱かった。6月ユーロ圏総合PMI(改定値)は49.9と50を下回る。また、中国非製造業PMIは-3.2ポイント低下の53.9であった。
SP500業種別
11業種中4業種上昇。
アルファベット、メタなどが大きく上昇に寄与したことでコミュニケーションサービスが大幅に上昇した。Twitterに対抗するサービス"threads"をメタがリリースしたことで資金流入した。また、公益事業も上昇した。普段なら連動する情報技術は下落に転じる結果となった。
一方、素材が-2%を超える下落、資本財など景気敏感株が下落した。
ドル円は円高方向に大きく動いている。7月利上げの可能性が高まっている状況で円高方向に振れることに違和感を感じる。11:15~押し目を作ることなく円高方向へ動いた。それにつられて日経平均も下落した流れか?
日本相場 振り返り
3指数揃って大きく下落。日経平均は-1.7%、マザーズ指数は-3%を超える下落幅であった。日経平均は25MAを実体ベースでタッチした。4/10以降で初めて25MAをタッチした。
昨日に引き続きファストリが大きく下落から始まった。また、半導体セクターを牽引していたソシオネクスの180日間ロックアップが解除されたため大株式が売り出しを行う意向を示したため、ソシオネクスは本日もS安であった。
半導体主要銘柄は-3.9%~-1.8%まで大きく下落した。商社も業種全体のチャートでは25DMAをタッチするかどうかが今後の注目点になりそうである。
10:30~の上海市数が大きく下落したこともあり
12:25~先物売りが優勢になり、ドル円も同様に戻り目を付けず下落した。
因果関係は分からない。
明日、ETF捻出売り圧力が発生すると想定されている。
日経平均空売り比率は45.4%と6月振りの45超えであった。直近のETF分配金売りを懸念して空売りを仕掛けてる投資家が増えたように思える。
6月第4週 主体別投資売買状況
<現物株>
個人:-1028億 外国人:+3042億 外国人買い越し
<先物>
個人:-67億 外国人:-5021億
<現物+先物>
個人:-1095億 外国人:-1980億 外国人売り越し
個別銘柄に関して
6526 ソシオネクスト
9107 川崎汽船