見出し画像

23/7/11(火)「5,6月との商いとは異なる7月相場」

米 3指数の値動き(7/10(月))

3指数揃って上昇。
米長期金利が22:30~一時的に上昇を見せた。また、指数もGD寄りから一時的に上昇したが、ダウ・ナスダックはそれぞれ直上に抵抗線があるため上値が重い展開となった。一時、-1%弱の下落する場面もあったが持ちこたえた。

ナスダック100は7/24に特別なリバランスを行うと7/7に発表した。7/14に詳細を開示する。今回のリバランスはグーグル、アップル、マイクロソフト、アマゾン、エヌビディア、テスラの6社でウェートの50%超を占めているため、大型ハイテク株の影響を縮小する狙いがある。このグループの影響力を40%にまで減らすようにリバランスされる。
この材料により、ハイテク株の比率の高いナスダックはダウと比べて軟調であった。

<ナスダック公式文書>

https://www.nasdaq.com/press-release/the-nasdaq-100-index-special-rebalance-to-be-effective-july-24-2023-2023-07-07

SP500業種別

11業種中7業種上昇。直近大きく上昇していた大型ハイテク株がリバランス材料により軟調であったが、資本財・サービス(+1.39%)、ヘルスケア(0.81%)、エネルギーなど(+0.76%)景気敏感株が力強く推移した。
一方、コミュニケーションサービス、公益事業、情報技術が下落した。
コミュニケーションサービスではメタが上昇したが、アルファベット-2.72%やベライゾン、AT&Tが-2を超える下落であった。公益事業では全面安。情報技術ではマイクロソフト、アップルなどが下落。一般消費財ではアマゾン、テスラが下落した。

ドル円相場は、7/7に日足レベルで青色チャネルを下抜けした。
7/28 日銀金融政策決定会合での利上げ観測によって上値が重い展開となった。大きく2点考えられる理由がある。

①賃金の上昇
日本における賃金の伸びが厚生労働省による「毎月勤労統計調査」によると、就業形態計 283,868円と前年同期比+2.5%と賃金の上昇が見られる。名目賃金はプラスである一方、実質賃金は今だマイナス圏であることを鑑みるに次回の日銀会合で制作修正を行うとは実質賃金の側面からでは考えにくい

毎月勤労統計調査 5月分

②消費者物価指数上昇
2020年を100として、2023年5月の物価は105.1であり、昨年同期比では+3.2%上昇と日銀が掲げる物価目標+2%から大きく上回り続けている。
欧米諸国と比べては穏やかな方であるが長い間デフレであった日本においては大きなインフレである。
また、6/28に行われたECBフォーラムでも植田総裁は2024年までインフレが続くと確信できるのであれば政策変更に十分な理由となると述べている。
明日の米 CPI下振れ懸念もあり円高方向に動いているのか(?)

総務省 消費者物価 5月
ドル円 4時間足

日本相場 振り返り

日経平均は大引けで何とかプラ転。前日終値から200円高で寄り。
前場では25DMAを上抜けて白色チャネルを支持線に上に続伸できるかどうかという場面もあった。しかし、13時の陰線により25DMA内に突入し直した。緑ライン近辺である32110をラインにダブルボトムを付けて上昇に転じることができるかどうか気になるポイントでもあるように思える。今後、15分足で75DMA上抜け 且つ 4時間足で75DMAに実体ベースでタッチしていかないとこの先の日経平均は下落する可能性が高まると感じる。

日経平均 15分足

TOPIXは25DMAに反発され下へ押される展開。6日続落。
マザーズ指数は+0.75%とプラスで引け。大型よりも小型に資金が入っているように思える。プライム売買代金ランキングとグロース売買代金ランキングでの騰落率を見れば一目瞭然であるである。
売買代金に関しても昨日比5000億減の3.1兆であった。特に材料もなく売買が活況であった5,6月とは異なる雰囲気であるように思える。主体別投資売買状況でも外国人の資金が思うように入っていないことはここ2,3週間続いている。
上昇したセクターは水産、金属、精密機器であった。
水産はニッスイの養殖に関する材料が市場で好感された。
金属は経産省がSUMCO新工場に750億円の支援 材料
精密機器はSUMCOの材料に連れているのか?
ナスダックリバランスソシオネクスが弱い中、堅調であった。

一方、下落したセクターは輸送機器、電ガス、医薬品であった。
円安恩恵銘柄である自動車産業に対しては円高は板痛手である。
3,4日で140円台まで円高が進んでいるため嫌気されたか。

日経平均空売り比率は46%と日経平均がほぼ横ばいであったが買戻しが行われたか?依然として高い水準であるように思える。

プライム 出来高ランキング
グロース 出来高ランキング

ニッスイ 養殖に関するIRニュース

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS06310/3b9d57bd/123f/4157/95a0/fd716513d529/20230707145725212s.pdf

SUMCO新工場に750億円 経産省、半導体素材を支援:日本経済新聞



出来高
値上げ・値下がり

2000年からの7月騰落率

7月騰落率

上昇した年度は11年度(47.8%)
下落したのは12年度(52.1%)
-5%以上下落したのは4年度(17.3%)

個別銘柄に関して

・6526 ソシオネクス
売り出し価格が決定 @14668で決定した。
このような事態は今までで初めてなので明日の動向を伺いたい。
本日の終値は@15280であった。

・8306 MFUJ
<今後のシナリオ>
5分足で25DMA、75DMAを完璧に上抜けるまで下目線。
15分足で75DMAを上抜けるまで下目線。
4時間足で赤チャネルを割れば75DMA付近まで下落する待ち(@1034狙い)
else:@1073の緑抵抗線で下落し三尊形成→下落.日銀会合現状維持で更に下か

8306 5分足
8306 15分足
8306 4時間足


いいなと思ったら応援しよう!