<時々大旅行(第1回【宮古島編<後半>】)>
宮古島を思う存分満喫したその帰路で思いもかけない出来事に遭遇しました。この先、また同じような目に合う可能性も0ではないのでその際は冷静に対応できるように備忘を兼ねて記載します。
8月9日(水)
遅延?欠航?
夜中0時過ぎくらいに空港職員から1人当たり水1本、おにぎり or パン1個が配られました。周りも含め子供たちはなぜか楽しそうです。また、今回の遅延にあたり、宿泊代、交通費代としてかかった費用について1人当たり1.5万円まで補償が出るとのことで、カウンターに並び申請書を受領しました。使わないと貰えないので早速羽田空港近くのホテルに予約を入れます(9日明け方にチェックイン、10時にはチェックアウトになりますが仮眠および朝食のため)。
午前2時機長が登場して嫌な予感がします。はい、予感的中。安全上の確認が取れないことから欠航する旨の連絡です。待機者からは驚きの声があがり、困惑の表情を隠せません。
「遅延だから待っていたのに欠航になるならもっと早く言ってくれないと」誰もがそう思ったに違いないのですが、激怒する人、声を荒げる人は見当たりません。さすが日本人と感心しましたが自分を含め休暇中に家族旅行の方が多かったので時間的な余裕はあったものと思います。また、最近はカスハラが報道されることも多く、利用者側の意識も変わってきていると感じます。
さて、どうしましょう。いつ帰れるのか、難民状態、、まず確認し、やることは以下になります。
先ほど慌てて予約した羽田空港近くのホテルのキャンセル
航空券の振替
2.に応じた宿泊先の確保
1.について、先ほど予約したばかりのホテルにキャンセルの連絡を入れると欠航の証明書がないとキャンセルできないとのこと。搭乗ゲートのカウンターは問い合わせの長蛇の列ですぐには証明書を入手できないので、チェックイン時刻(10時)までに証明書を入手し、メールで送ることにします。
2.について、航空会社のHPから何とか①11時の名古屋便(名古屋からは新幹線利用)および②翌日(10日)19時の羽田便の空席を4人分見つけ確保。
3.について、せっかくなので那覇で1泊して2.②で帰ることを想定し、那覇の国際通り近くのホテルを予約しました。
空港泊
空港の決まりで椅子がある搭乗ゲートは閉まるため、空港に留まる人は航空会社の方で1階の出入り口近辺を確保したのでそこに移動しなければならないとのこと。ブランケットを各自1枚受け取り1階へと向かいます。深夜まで待たされた挙句に空港泊とは何かの罰ゲームでしょうか。。小さいお子さん、祖父母同伴のご家族はさらに大変そうです。
午前4時頃1階出入り口近くにビニールを敷いて寝ます。疲労感溢れているのですが地面が硬くてなかなか眠れません。横を見ると娘、息子は意外にもぐっすり寝入っていました。逞しい。。若いっていいな。
夜明け
シャッターが上がる大きな音で目を覚ましました。午前6時です。隣の家族が今日お昼ごろに臨時便が飛ぶらしいという話をしています。真相を確かめるべく2階のチェックインカウンターへ向かいます。
カウンターの係の方の話では、12時に臨時便が飛ぶとのことなのでそちらに振替の手続きをします。また、欠航証明書を入手しました。
疲労と寝不足で頭がボーとしていますが、9時になった時点で欠航証明書を羽田空港近くのホテルにメールで送るとともに、国際通り近くのホテルにキャンセルの連絡をします。幸い後者は電話連絡のみでキャンセルできました。
また、ラウンジが開いたので移動し仮眠を取ります。暫くしたところでお腹が空いてきたので空港のレストランで朝食として沖縄そばをいただきました。沖縄そばは宮古島で食べたそばより味が薄くさっぱりした印象です。
朝食後少し早いのですが、搭乗ゲートに向かいます。なぜなら搭乗ゲートの座席は携帯の充電ができるので徒に空港内を歩き回るよりネット情報を取得できて得策です。
臨時便も?
お昼の出発時刻が近づいたところで臨時便の出発が12時から16時になるとのアナウンス。「またか、勘弁して」と思っていると続けて「1人当たり1.5万円のギフトカードおよび商品券を配布するのでカウンターに並んでください」とのこと。ギフトカードおよび那覇空港のみで本日使用できる1人1千円の商品券を受け取り、何がどうなっているのか確認します。
話によると機材を調達して取り替えたが結局うまくいかないので別の機体を準備する(羽田から取り寄せる)とのことです(後日ネットで確認したところ、この12時の臨時便も欠航扱いとなっていました)。
とりあえず別の機体になるということで飛行機の不具合に対する不安は取り除かれ、引き続き16時まで搭乗ゲートで待ちます。さすがに今度は大丈夫そうなのであらためて本日の宿泊先を探し、ちょうど蒲田のスーパーホテルが3部屋2.5万円で残っていたのですかさず予約します。そして17時前にやっと搭乗することができました。かれこれ空港にほぼ24時間の滞在です。
不幸中の幸いですが国際便を取り寄せたとのことで座席がランクアップしてビジネスクラスを利用できました。十数年ぶりのビジネスクラスの座席は広く、初のフルフラットが快適であっという間に寝落ちしました。。
19時半羽田空港到着。交通費は航空会社に請求できるのでタクシーで蒲田に向かいます。
スーパーホテル
看板のネオンが目立つスーパーホテルに初めて泊まります。てっきりおじさんばかり利用するビジネスホテルかと思いきや"Natural, Organic, Smart "のブランドコンセプト通り木目調の室内など小綺麗、また、セルフサービスをうまく取り入れて効率的で時代に合っていると感じます。特に部屋への入室にあたっては鍵またはカードを用いるのではなく、暗証番号を入力すればよいので画期的です。さすがに4人家族は自分たちだけでしたが単独の女性客、親子連れもちらほら見かけます。
蒲田はこれまで全く縁がなく土地勘がないのでとりあえず駅ビルに向かいパスタ屋さんで遅めの夕食を取った後ホテルに戻りベッドに入ります。なお、3部屋利用できるので1つは荷物置きとして使い、残りの2部屋を男チームと女チームで分かれて使用しました。
8月10日(土)
チェックアウト
疲労が溜まっていたことと何とか自宅近くまで戻ってきた安心感から8時までぐっすりと眠りました。起床後1階で朝食をいただきます。食堂はこじんまりとしていますが、単独客が多いので回転が速く、ちょうど4人席があいていたので一緒に座ることができました。ビュッフェ形式で品数は多くはないものの特段問題ありません。
チェックアウトについては、カウンターで手続きをする必要がないので何もしなくてよく、便利です。
滞在時間も少なく、疲労困憊であったことから利用できなかったのですが、温泉もありました。スーパーホテルを宿泊だけの利用として今後の家族旅行で取り入れるという選択肢が増えました。
帰宅
またもやタクシーを拾い、11時前に無事自宅に到着しました。
2泊3日の予定が終わってみれば4泊5日。宮古島の出来事がぼやけてしまうくらい飛行機の欠航の印象が強く残りますが、それを含めて思い出に残る旅行となりました。
なお、費用の申請のためレシートを集計したところ約5万6千円でした。上限6万円なのでもう少しうまく使いたかった気もしますが殆ど予測できないことだったので仕方ありません。翌日航空会社に申請書とレシートを郵送しました。交通費、宿泊代、食費の請求なのですべて認められると思っています。
最後に
今回は自分たちが利用する機体のみの欠航でしたが台風などの場合は複数社の複数便が欠航となるのでさらに混乱すると思われます。また、年々自然災害が増えていることもあり、飛行機で旅行をしていれば一生に一度くらいは欠航便に遭遇しても無理はないと感じます。
遭遇してしまった際ですが、航空会社は金銭面の補償(足りるとはかぎらないが)はしてくれるものの一人ひとり親切に対応してくれるわけではなく、自分で帰る方法をあらためて考え、決めて行動しなければなりません。受け身で待つのではなく、職員に聞くなどして情報を入手する、カウンター近くに陣取り早く並ぶなど早めに自分から動くことが大切だと思います。
ほぼ欠航便の話になってしまいましたが、最後に今回の旅行の目的地である宮古島についての感想です。宮古ブルーと言われる海の美しさは本当に感動します。マリンスポーツをしない自分でもそれなりに楽しめるので海が好きな方にはさらによいかと。また、インバウンドの方がいないのでツアーバスが来て混雑するといったこともありません。沖縄本島とは別の楽しみ方ができる島です。
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